ゼンリン、物流向け支援サービスを発表 位置情報×AIで自動配車など
2020/10/14(水)
株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)と、株式会社ゼンリンデータコム(以下、ゼンリンデータコム)は、10月15日から運送・配送業務の効率化を支援する「ZENRIN ロジスティクスサービス」の提供を開始する。
「ZENRIN ロジスティクスサービス」は、AIによる配車計画から、ゼンリンの住宅地図データを活用したルート案内、業務進捗の管理・分析までを一気通貫でサポートする物流事業者向けのサービスだ。物流量の増加や業務の平準化など、世の中の動向やニーズに合わせた物流業界の課題解決への貢献をめざす。「ZENRIN ロジスティクスサービス」の主な機能は、以下の通り。
(1) 配車計画 位置情報とAIを組み合わせ、さまざまな条件を加味した最適な配車計画を自動作成する。専門的なノウハウがなくても作成でき、コストを意識した効率的な配車計画を実現する。
(2) ナビゲーション ゼンリンの住宅地図データをベースに、ドアtoドアの案内や大型車両規制を考慮したルート検索など、ラストワンマイルにおけるドライバーの負担軽減を実現する。
(3) 動態管理 リアルタイムな走行・配送状況の管理から、走行実績による日報作成のオートメーション化により、管理者側とドライバー双方の業務改善を支援する。
また、ゼンリンは今後、道路地図・住宅地図・建物属性まで一気通貫で利用可能な統合API「ZENRIN Maps API」を12月にリリースする予定だ。
物流業界に限らず各産業でクラウドファーストが浸透し、ビッグデータ・AI・IoTといった要素技術と結びつけたデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指した取り組みが加速している。こうした背景からゼンリンは、同社が保有・継続更新している住宅地図や、道路地図などの豊富な位置情報コンテンツと、企業が保有するビッグデータを連携させることで、業務改革や新しい価値の創造を実現していきたい考えだ。