チューリング、NTTドコモグループが構築支援の専用計算基盤「Gaggle Cluster」を公開
2024/11/1(金)
Turing株式会社(以下、チューリング)は10月30日、完全自動運転を実現するための専用計算基盤「Gaggle Cluster」(ガグルクラスター)の構築を完了し、運用を開始したと発表した。
「Gaggle Cluster」は、チューリングの専用計算基盤だ。このGaggle Clusterの活用により独自の自動運転AI「TD-1」を開発し、走行試験を開始した。TD-1はチューリングが取り組む「Tokyo30」プロジェクト※1のための自動運転AIで、カメラ映像のみを入力とし、周辺地図・車両/歩行者の認識・自身の運転操作までを単一のモデルで出力するTransformerモデルだ。※1 「Tokyo30」: 2025年12月に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト(プレスリリースより)
同計算基盤の構築にあたっては、株式会社NTTPCコミュニケーションズによる技術的な支援と、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズによる出資など、NTTドコモのグループ企業による支援により実現した。
その他にも今年8月には、自動運転向け生成世界モデル「Terra」を、9月には自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」を、それぞれ国内初として発表している。これらにより、現実世界の物理法則や物体間の相互作用など、複雑な状況を理解した上で高度な判断が可能な自動運転システムの開発を進めている。
今後も、Gaggle Clusterの稼働により上記を含む複数のモデルの開発をより強力に推し進め、完全自動運転の実現に向けた取り組みを加速していく。