福井県越前町で目視外飛行・補助者なしのドローン物流実証実験が成功
2021/5/10(月)
株式会社A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、福井県越前町とAOIエネルギーソリューション株式会社主体で行った、ドローン物流実用化のための実証実験に運航担当として参画し、レベル3(目視外飛行・補助者なし)での飛行に成功した。 4月30日付のプレスリリースで発表している。
越前町は中山間地の集落が多く、災害時の集落孤立や、人口減少、および少子高齢化が進む中、現状の輸送・物流手段によるサービスの品質維持が課題になっている。今回の実証実験では、物流へのドローン活用によるCO2削減効果を検証し、災害時を想定した防災への利活用にも可能な飛行とデータの取得を同時に実現することで、地域住民に貢献するデジタルデータ化も合わせて検証した。具体的な実験内容としては、災害時など、道路崩落により孤立した集落に、食品や救急・応急用品等の物資をドローンで輸送すると想定し、物資を配送拠点(越前町立ホッケー場)から各中継拠点へ輸送した。今後の実験では、さらに中継地点から孤立集落まで輸送する予定だ。また、ドローンの持続可能な運航を可能とするため、複数のドローンの飛行情報をリアルタイムで閲覧できるシステムを実装し、地域住民の安全を守る施策を行っている。
A.L.I.は、今後増えていくと予想される、レベル4(有人地帯での目視外・補助者なし)の飛行実証や実用化に向け、日々安全対策をアップデートし、さまざまな地域特性に合わせた課題解決への貢献を目指すと述べている。