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アディッシュプラス、ライドシェアサービスnottecoを譲受

2022/2/17(木)

アディッシュ株式会社(以下、アディッシュ)の子会社であるアディッシュプラス株式会社(以下、アディッシュプラス)は、株式会社nottecoが運営する長距離ライドシェアサービス「notteco」事業の譲り受けを決議し、事業譲渡契約を締結した。アディッシュが2月10日付のプレスリリースで明かしている。

アディッシュプラスは、2019年にヴァル研究所と業務提携し、MaaS向けカスタマーサポートや問い合わせ対応を行った。さらに、国土交通省による八重山諸島や沖縄全域における観光型MaaS(沖縄MaaS)実証実験のカスタマーサポート、MaaS Globalが提供するアプリ「Whim」のカスタマーサポートなどを行っている。

地域活性を阻む要因のひとつに、移動手段がないことが挙げられている。国土交通省 国土交通政策研究所の調査研究書によると、日本におけるMaaS展開の課題、地方部におけるMaaSのあり方については、選択できる公共交通機関が限られるという課題がある。さらに、移動手段の提供という基本的な公共サービスの実現がMaaSの目的となると考えられる、とされている。

アディッシュプラスは、このような背景からこれまでのMaaSのサポート業務に加えて、新たに移動手段を提供していくことにより地方が抱える課題の解決を目指し、ライドシェアサービス「notteco」を譲受する。譲受後は、システム運用からカスタマーサポートまで一貫してアディッシュプラスで担当する。

自家用自動車を使用して有償で運送することは、道路運送法により、定められた状況や用途で行うとき、および国土交通省の許可を受けて運送するときを除いて禁止されている。しかし、ライドシェアは、「カープール型」と特区での実証実験に限り可能だ。平成18年に国土交通省より通達された、実費(ガソリン代・有料道路使用料)を超えない範囲の受け取りであれば旅客自動車運送事業に該当しない。このため、nottecoでは、相乗り募集の料金を実費の範囲内にシステムで制限している。

なお、アディッシュプラスは、地域のモビリティを地域で支えることで移動の効率化が図れると考えているという。今後、人口10万人未満の地方都市を中心に、アディッシュプラスの新たなサービスのひとつとして、ライドシェアサービスの導入・促進を図っていく。具体的には、現在、nottecoの対象である消費者への提供は継続していく一方で、地方の大手事業会社や自治体にも提供を広げ、各所と連携を図っていく体制の構築を推進していくと述べている。

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