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エアロネクスト、中山間地域におけるドローン配送の実証を小松市で実施

2022/12/28(水)

石川県小松市(以下、小松市)と株式会社エアロネクスト(以下、エアロネクスト)らは、「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を12月21日に実施した。12月27日付のプレスリリースで明かしている。
小松市全体の高齢化率は28.7%だが、中山間地域では40%を超える地区が存在する(11月1日現在)。中山間地域の高齢化が進むことで、日常の買い物や薬の受け取りなどでの生活利便性の低下が懸念されている。

そこで、同市は、物流サービスの維持・最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結、融合する新スマート物流システムを導入する。これにより、買い物代行や災害時支援、医薬品配送等を行う仕組みづくりに民間企業と行政が協働して取り組む。

同実証は、小松市、セイノーホールディングス株式会社(以下、セイノーHD)、エアロネクスト 、株式会社NEXT DELIVERY(以下、NEXT DELIVERY)の4社で実施した。さらに、同実証は、12月13日に小松市、セイノーHD、エアロネクスト、KDDIスマートドローン株式会社の4者が締結した「次世代高度技術の活用による地方創生に向けた連携協定」による取り組みとして実施している。NEXT DELIVERYは、ドローン配送サービス事業を主体とするエアロネクストの子会社だ。

また、同実証の目的は、新スマート物流の社会実装に向けて、地域のドローンに対する理解浸透と、電波強度や自然環境、障害物チェックなどの社会実証に向けて調査することだ。

具体的には、中山間地域での買い物支援、物資支援などを想定して、小松市松東地区のせせらぎの郷から松東みどり学園まで、日用品をエアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckによって配送した。せせらぎの郷から片道約3kmの距離を約7分で、小松市イメージキャラクター「カブッキー」のノベルティグッズが、松東みどり学園グラウンドで待つ約40人の児童生徒とカブッキーの元に届けられている。児童生徒からは「自動運転で運航するなんてすごい」、「いつか自分の荷物も運んでほしい」などのコメントがあったという。

なお、4社は、今後も、連携協定に基づき、相互に連携、協力し、また地域の事業者とも連携。市の課題や市民のニーズに沿って、ドローンをはじめとする次世代高度技術の活用によるドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流“SkyHub”の社会実装に向けた検討を進めていく。そして、小松市における地域の課題解決と活性化に寄与していくと述べている。

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