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トヨタ、愛知県など 「知多市・豊田市再エネ利用低炭素水素プロジェクト」始動 

2018/4/26(木)

愛知県、知多市、豊田市および中部電力、東邦ガス、トヨタ、豊田自動織機は、4月25日、2030年ビジョンの実現に向けた最初の取り組みである「知多市・豊田市再エネ利用低炭素水素プロジェクト」を同日より開始することを発表した。

同プロジェクトは、2030年ビジョンの実現に向けた第1弾で、県内で再エネ由来の水素を製造、供給、利用する地産地消の低炭素水素サプライチェーンを構築するもの。東邦ガスが知多市南部浄化センターで下水汚泥処理により発生したバイオガスを原料として都市ガスを製造し、既存の都市ガス導管網を通じてトヨタの元町工場へ輸送する。このバイオガス由来の都市ガスを原料に、トヨタの元町工場に設置したガス改質装置で低炭素水素を製造、圧縮、貯蔵し、工場内で使用する豊田自動織機製の燃料電池フォークリフト(以下、FCフォークリフト)で利用していく。


また、豊田市渡刈クリーンセンターの廃棄物焼却により発生した熱(以下、バイオマス焼却熱)で発電した再エネ電力を中部電力がトヨタに供給することで、バイオガス不足時に使用した都市ガス使用分のCO2排出量はオフセットされる。こうした取り組みは、同プロジェクトのみならず、サプライチェーンの上流となる再エネの導入量を拡大していくためにも意義があり、このようなサプライチェーンの周知、普及をはかるため、愛知県は、再エネ資源を活用して製造した水素を低炭素水素として認証する「低炭素水素認証制度」を制定し、本日、本プロジェクトを第1号として認定した。


各自治体および各企業の役割は以下のとおり。

愛知県 本プロジェクトの構成事業者の調整、低炭素水素製造計画の認定、製造された低炭素水素の認証
知多市 浄化センターの下水汚泥処理で発生したバイオガスを東邦ガスに供給・販売
豊田市 クリーンセンターのバイオマス焼却熱で発電した再エネ電力を中部電力に供給・販売
中部電力 豊田市より再エネ電力を購入、再エネ電力をトヨタに供給・販売
東邦ガス 知多市よりバイオガスを購入、バイオガス由来の都市ガスを既存の導管でトヨタに供給・販売
トヨタ 東邦ガスより購入したバイオガス由来の都市ガスを改質し、低炭素水素を製造、圧縮、貯蔵。元町工場内の水素ステーションでFCフォークリフトに充填して利用。また、バイオガス不足時に使用した都市ガス使用分のCO2排出量をオフセットする再エネ電力を中部電力より購入
豊田自動織機 FCフォークリフトを製造・トヨタに販売

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