トヨタら10社、MBD推進センターに参画 モデルベース開発
2021/9/27(月)
株式会社アイシン(以下、アイシン)は9月24日、MBD推進センターに運営会員として参画することを発表した。アイシンを含め、国内自動車メーカー5社(株式会社SUBARU、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社)、部品メーカー5社(アイシン、ジヤトコ株式会社、株式会社デンソー、パナソニック株式会社、三菱電機株式会社)が共に参画する。
MBD推進センターは、MBD(モデルベース開発)を全国の自動車産業に普及するための組織だ。全体最適で高度なモノづくりを手戻りなく高効率で行える、モビリティ社会の最先端の開発コミュニティの実現を目的として活動する。2015年度より経済産業省主導で「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」を実施してきた。この議論を踏まえて、「SURIAWASE2.0の深化 ~自動車産業におけるMBDの産学官共同戦略的プロジェクトの方針~」を取りまとめている。MBD推進センターは、同方針を民間主体で継承する。
また、同組織のビジョンには、カーボンニュートラル対応やCASE等の車両技術革新推進し、SDGsに貢献することも含まれている。大学などによるMBR(モデルベース研究)で新しいモデルを創出、MBDで部品メーカーと自動車メーカー間でのすり合わせ開発に、同じモデルを用いて高効率化する。これにより、手戻りのない、世界一の開発効率を実現すると共に、新しい価値の創造を目指す。
なお、運営会員会社は、MBD推進センターの活動をリードし、「大学などの『学』における研究」 「部品開発」 「システム開発や車両開発」までがモデルでつながるという。さらに、開発の初期段階からデジタルですり合わせできるようになることによる、日本の自動車産業の国際競争力向上に貢献すると述べている。
(出典:アイシン Webサイトより)