東急とアジラ、資本業務提携を締結 AI警備システム活用でまちづくりを推進
2024/3/8(金)
東急株式会社(以下、東急)と株式会社アジラ(以下、アジラ)は3月4日、資本業務提携契約を締結したと発表した。
アジラは、映像解析に関する独自の行動認識AI技術を活用し、AI警備システム「AI Security asilla(以下、asilla)」を開発している。今回の資本業務提携の目的は、東急グループ施設の防犯カメラにアジラが開発した行動認識AIを組み込み、犯罪や事故の未然防止およびトラブルなどの事後対応の効率化を図る。それにより、労働環境の改善につなげるとともに、東急線沿線エリアの安全・安心を向上させる。また、さまざまな事業分野においてアジラの技術を積極的に実証・導入し、新たな業界に即した新モデルの開発に協力することを通じて、アジラの技術開発を支援する。
東急は、今後も東急グループの各施設に「asilla」をはじめとしたアジラの技術導入を進め、各事業の安全性を高めることで、東急線沿線エリアの安全・安心を向上させていくと述べている。
▼関係者のコメント▼
■東急 常務執行役員 沿線生活創造事業ユニット フューチャー・デザイン・ラボ 管掌 東浦亮典氏のコメント
当社グループは、鉄道を中心とした交通事業、都市開発事業、生活サービス事業、ホテル・リゾート事業など、多岐にわたる事業を展開しています。日本の人口減少や高齢化に伴い、あらゆる業界で労働力不足が顕在化していますが、こうした環境下においても、各事業の安全安心レベルの質を高度化しながら、労働環境を改善し、業務効率を向上していくことが求められています。
アジラは独自の革新的な技術によって、上記のような企業が抱える課題の解決に貢献してくれると期待しております。アジラのAI警備システムは、高い技術力と成長性を備えており、国内の幅広い業界に導入される可能性をもっているだけでなく、今後グローバル市場にも対応できるポテンシャルを持っており、大きな成長が期待されています。
上記の理由から、今般東急はアジラに出資するとともに当社グループの幅広い分野で業務提携致します。単なる投資案件としてではなく、グループのリソースを最大限に活用して、グループ事業の高度化を目指すとともに、アジラの事業拡大、企業成長を支援してまいります。
■アジラ 代表取締役CEO 木村大介氏のコメント
弊社のミッションである「あらゆる空間価値を高める社会インフラになる」を実現する上で、幅広い事業を展開される東急様とこの度資本業務提携を結べることは大変大きな意義があると感じております。
鉄道・商業施設・小売スーパー・スポーツジム・ホテルなどさまざまなシーンにおいて弊社の行動認識AIの技術を活用いただくことで、安心で快適な空間作りのお手伝いをさせていただければ幸いです。また弊社の技術、東急様のアセットを組み合わせることで新たな価値創造し、社会にいいインパクトを与えて行けることを楽しみにしております。