高輪ゲートウェイ駅でロボット配送実験 「非接触」「非対面」がテーマ
2020/11/30(月)
アスラテック株式会社(以下、アスラテック)と株式会社日立システムズ(以下、日立システムズ)は、共同で東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が2020年12月1日から高輪ゲートウェイ駅で実施する非接触・非対面ロボットの実証実験に、自律走行型配送ロボット「RICE」を提供する。
アスラテックはソフトバンクグループの企業で、ロボット制御システムの企画・開発・販売・コンサルティングなどの事業を行っている。今回実証に提供する「RICE」は、香港のRice Robotics社が開発した自律走行型搬送ロボットで、日本ではアスラテックが代理店を務めている。周囲の状況に応じて自動で速度を変更することができ、人や障害物を感知すると自動で停止・回避を行うなど安全性に配慮して走行する。アプリのカスタマイズやシステムと連携可能で、例えばエレベーターと連携することでフロアを移動して配送などを行うこともできる。
JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅周辺でまちづくりプロジェクトを進めており、2024年度のまちびらきを予定している。それに向けて、高輪ゲートウェイ駅では最新の駅サービス設備の導入や実証実験などが進んでいる状況だ。今回、プロジェクトとより安全な駅環境づくりにおける導入を目指し、「非接触」や「非対面」などをテーマとして、新しい生活様式に則ったサービスの提供に関するロボットの実証実験が行われることになり、その実証実験に「RICE」が参加することになった。
「RICE」は、今回の実証でJR東日本のまちづくり共創パートナーを対象とした高輪ゲートウェイ駅構内施設「Partner Base Takanawa Gateway Station(通常非公開)」において、軽食や飲み物、小荷物を非接触で施設の利用者に届ける役割を担い、ロボットとエレベーターの自動連携の実現性などを検証する。将来的には、オフィスや商業施設での実用化を目指していきたい考えだ。
また、12月5日と6日に実施されるロボットのデモンストレーションにも参加予定で、来場者に「RICE」を使った商品の受け取りを公開する。