BOLDLYら、自動運転の実証実験実施 運行管理システムとも連携
2022/5/31(火)
BOLDLY株式会社(以下、BOLDLY)は、「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」の第三回目の実証実験において、BOLDLYの自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を提供した。5月25日付のプレスリリースで明かしている。
同実証実験は、BOLDLY、静岡県浜松市(以下、浜松市)、スズキ株式会社(以下、スズキ)、および遠州鉄道株式会社と4者共同で2022年5月17日~20日に実施したものだ。2019年9月に四者が締結した連携協定に基づいて実施している。実証実験の目的は、自動運転サービスの実用化により地域住民の移動の利便性向上を図ることだ。実験車両には、運転支援機能や遠隔監視システムを搭載したスズキの小型車「ソリオ」2台を使用している。地域住民や自治会関係者らを乗客として、発着地点である浜松市内の庄内協働センターから折り返し地の白洲町を結ぶルート(片道約3.4キロメートル)を走行した。また、2019年12月に実施した第二回目の実証実験よりも一回の走行距離が長い約2.1キロメートルの区間で、ライダーセンサーなどのより高度な技術を用いて、レベル2での自動運転による走行を行っている。
さらに、同実証実験では、スマートフォンの予約アプリで受け付けた予約情報を「Dispatcher」を経由して車両に送信した。この予約情報と車載システムを連携することで、予約者がスマートフォンを持って車両に近付くだけで車両のドアが開く仕組みを実現している。
実験初日の5月17日には、浜松市長や地域住民が試乗し、「スムーズな乗り心地だった」「実用化が近いのでは」といったコメントが寄せられたという。
なお、BOLDLYは、引き続き自動車メーカーとの協業を推進し、今回のような地域で求められる、取り回しがよく低コストな小型車両を用いて、高齢者でも簡単に乗降できる自動運転サービスの実用化を目指すと述べている。