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BOSCH 年次報告記者会見

2016/7/31(日)

BOSCH 年次報告記者会見


自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、エネルギー・建築関連テクノロジー、消費財の4事業を柱として、幅広いフィールドで世界展開するBOSCH。6月8日に渋谷にある本社で年次報告記者会見を行いました。

初めに、代表取締役社長であるウド・ヴォルツ氏(以下、ヴォルツ氏)から2015年度産業実績およびビジネスハイライト、ボッシュ最新の動向について説明がありました。次にカーマルチメディア部門 部門長である水野敬氏より、モビリティのネットワーク化について、最後に、「ボッシュが構想する車とドライバーのインターフェイスのビジョン」と題されたコネクテッドカーのデモンストレーションが行われました。
[LIGARE vol.28 (2016.7.31発行) より記事を再構成]

クルマはパーソナルコンパニオンの次元であり、
自宅・ビジネスをつなげる3つ目の生活環境

技術力の強化

ヴォルツ氏は冒頭、「クルマはパーソナルコンパニオンの次元であり、みなさんの自宅・ビジネスをつなげる3つ目の生活環境といえます」とし、自動運転の実現により生活に変化が訪れると語りました。2015年の主なビジネスハイライトについて、「今年の初めにBSH Hausgeräte GmbHおよびRobert Bosch Automotive Steering GmbHを完全に子会社化しました。自動運転やスマートホームに寄与すると考えています。シリコンバレーのスタートアップ企業Seeoの買収によりバッテリーの技術も確保しました」と技術力の強化について述べました。また、「二輪車関連事業を統合させて独立したビジネスユニット『モーターサイクル&パワースポーツ』を新設しました」と二輪車向け事業を独立化させたことに触れ、「商用車、農業機械、建設市場ではリーディングサプライヤを目指します」と新規事業分野開拓にも力を入れていくと語りました。

 

モビリティソリューションに重点

同社は、最大のビジネスセクターをモビリティソリューションズとし、「モビリティアシスタントは自転車、電車、バスルートすべてを縫合して計画をつくるインターモーダルです。異なる交通機関のチケットを共通のアプリで予約、購入ができます。渋滞を減らし、環境にも貢献し、時間の無駄をなくします」とドイツで実用化された複合一貫輸送向けのソフトウェアベースのサービスの事例について語りました。今後はコネクティビティにフォーカスを当てていくとのことです。

最後に、「スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドインダストリー、コネクテッドモビリティはボッシュのカギとなる分野であり、相互に連携しています。私たちはセンサー、ソフトウェア・サービスを提供できます」と語り、コネクテッドソリューションの立役者となっていくことをアピールしました。

代表取締役 ウド・ヴォルツ氏



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