車内で音声決済「Cerence Pay」を発表、アウディにも搭載
2020/8/11(火)
自動車業界に向けてAI技術を提供する Cerence Inc.(以下、セレンス)※は、音声対応型AIを活用した車内でセキュアにコンタクトレス決済を可能にする新製品「Cerence Pay」を発表した。
「Cerence Pay」は、ドライバーのニーズを予測し、声紋や顔の生体認証を通じて購入意向の確認から認証、そして支払い処理までのシームレスな決済トランザクション(取引)を提供するように設計されている。セレンスは現在アウディと提携を進めており、「Cerence Pay」をアウディ・ブランド車のヘッドユニットに搭載する共同プロジェクトに取り組んでいる。旧社名:ニュアンス・コミュニケーションズ
セレンスによると「Cerence Pay」は、自動車メーカーが採用している決済サービスのパートナーやコンパニオンアプリと容易に統合できる点が特徴。そのため、自動車メーカーは、プラットフォーム上にドライバーのニーズにあった独自のUI/UXを構築することが可能だという。また、より便利で安全な決済オプションとしてパーソナライズされたコンテンツとともに提供することができるとしている。
「Cerence Pay」の使用シーンは、ガソリンスタンドの給油時、ドライブスルー、駐車、有料道路の通行料金などが想定されており、さまざまな移動シーンにおいてセキュアなコンタクトレス決済が可能だとしている。
「Cerence Pay」の初期参加パートナー
• Arrive(ドイツ): AIを活用した駐車場システムやゲート制御ソリューションを提供する企業。• Parkopedia(イギリス): 世界89カ国15,000の都市にある7,000万以上の駐車スペースで、駐車場の検索と決済サービスを提供する企業。
• VISA: デジタルペイメントの世界的なリーダー。ドイツ・オーストリア・スイス・オランダを含むVisaの中欧市場で展開を目指す。