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セレンス、自動車業界向けSaaS「Cerence Car Life」に新機能を追加

2020/10/2(金)

自動車業界向けにAI技術を提供するCerence.Inc(以下、セレンス)は、ドライバーが自動車の所有期間を通じて、自動車とよりよく対話し管理できるようにするAI搭載のSaaS型スイート「Cerence Car Life」に新しいイノベーションを採用した。
※ソフトウェアスイート。ソフトウェアの一式・一組などパッケージの意。

「Cerence Car Life」が新たに搭載した機能は以下の2つ。

(1)車載機能広告ソリューション
顧客が新車に試乗する時や購入後に初乗車する際、または事前にスマートフォンやタブレットのアプリケーションのコンパニオンを介して、車両、インテリジェント音声アシスタント、そして主要機能の紹介を行う機能。新型コロナウイルス感染症パンデミックを踏まえて、自動車購入プロセスが非接触型に移行する動きも出てきており、Cerence Car Lifeを対面販売ができない状況で、潜在顧客のための製品スペシャリストとして機能させたい考えだ。

(2)「Contextual Car Status Module」
Cerence Car Lifeは、自動車販売と購入プロセスだけではなく、所有する期間全般にわたってドライバーをサポートし、優れた体験を通じたブランドロイヤルティの促進を行いたい意図がある。新機能の「Contextual Car Status Module」は、警告灯やエラーメッセージなどが表示された際、例えばドライバーからの「タイヤの空気圧は?」など車両状態に関する質問をリアルタイムで認識することができる。

この機能には、マルチモーダル・インタラクションへのサポートが含まれており、ドライバーは音声とジェスチャーの両方を使って警告灯を指さし、質問することができる。また、自動車メーカーのウェブサイトおよびコンパニオンアプリと統合する一連のサービスを追加した。これにより、OTA(無線でのソフトウェア更新)を通じて提供される新機能を含め、ドライバーが車内で起きているすべてのことを十分に認識できる情報やヒントを、継続的かつ積極的に提供することが可能となる。

今回のイノベーションに関する、セレンスのアプリケーションズビジネス部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるニルス・レンケ氏のコメントは、以下の通り。
「自動車は車輪が付いたスマートフォンになりつつありますが、自動車を購入して維持するプロセスは、よりテクノロジーを重視したエクスペリエンスに追いつく必要があります。このような新しいサービスは、テクノロジーを前面にドライバーを中心に据えています。自動車を購入、所有、維持管理していく新しいありかたをナビゲートし、ドライバーとともにテクノロジーを前面に押し出していく上で、OEMにとって非常に重要です。」

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