アイシンの移動支援サービス「チョイソコ」 ネッツトヨタ神戸と兵庫県猪名川町で実証開始
2019/12/13(金)
アイシン・グループは、同社が開発した乗り合い送迎サービス「チョイソコ」のシステムが、兵庫県域で車両販売を行うネッツトヨタ神戸株式会社が兵庫県猪名川町(以下、猪名川町)で推進する地域活性化活動に採用され、2020年から実証実験を実施する計画を発表した。
乗り合い送迎サービス「チョイソコ」は、高齢者を中心とした人々の健康維持・増進を目指した移動支援サービス。このサービスは、高齢化が進む中で、「買い物難民」や自力での通院が困難である「医療難民」の増加といった社会問題の解決に向け、地域と医療機関や公共施設、フィットネス・スーパーマーケット等の施設を結ぶ移動支援を行うことを目的としている。複数の利用者の目的地・到着時刻を専用システムにより計算し、複数の人が乗り合わせた上で目的地まで送る仕組みとなっていて、地図上のルートの計算には、グループ内で培ったカーナビゲーションの技術を応用している。今回実証実験を行う猪名川町は、兵庫県の南東部阪神都市圏の北部に位置し、緑とともに暮らす快適な住宅都市として発展してきたが、近年では人口は減少傾向にあり、一部の地域は移動が困難な交通不便地域になりつつある。このような問題を解決するために、猪名川町とネッツトヨタ神戸は2020年度から町内複数の地域でオンデマンド乗り合い交通の実証実験に着手する予定だ。
今回、トヨタの販売店が運営主体となり自治体と共同で運用に取り組むのは全国で初めての試みであり、乗り合い送迎サービス「チョイソコ」がその運用を支えることになる。