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NVIDIA と Continental、AI自動運転車生産の協業を発表

2018/2/7(水)

NVIDIA と Continental は、NVIDIA DRIVEプラットフォームをベースとする完全な AI 自動運転システムの開発に向けて提携することを発表した。2021 年からの市場投入を目指す。

本提携では、レベル 2 の自動機能から、車両にハンドルやペダルが搭載されていないレベル 5 の完全自動運転機能まで、幅広い AI コンピューター システムの生産を実現できるという。

各社の専門エンジニアリング チームが共同で、NVIDIA DRIVE プラットフォームをベースとする自動運転ソリューションの開発を進める。DRIVE プラットフォームには、世界最高の性能を誇るシステムオンチップである NVIDIA DRIVE Xavierのほか、NVIDIA DRIVE OS (オペレーティング システム) や DRIVE AV (自動運転車向け) のソフトウェア スタックが搭載される。

開発を目指すソリューションには、最も厳しい安全度水準「ASIL-D」に適合するシステム エンジニアリングやソフトウェア エンジニアリングで培った Continental の経験が活かされ、レーダー、カメラ、高解像度 3D Lidarをはじめとする同社の幅広いセンサー技術が組み込まれる予定だ。

Continental の CEO であるエルマー・デゲンハート氏は、次のように述べた。「未来のクルマは、検知・プランニング・運転代行を司る、走るコンピューターになるでしょう。複雑な自律走行を可能にするには、AI スーパーコンピューターの演算処理能力を最大限活用するほかありません。クラウドから自動車までカバーする、NVIDIA の AI 自動運転ソリューションのパフォーマンスと柔軟性があってこそ、当社は新たなレベルの安全性、快適性、パーソナライズ性を未来のクルマで達成できるのです。」

NVIDIA の創業者兼 CEO であるジェンスン・フアン は、「これで、AI 自動運転車を開発から大量生産へと移行させるうえで鍵となるすべての要素の準備が整いました。当社の最新の DRIVE Xavier プロセッサ、幅広い NVIDIA DRIVE ソフトウェア、そして、テスト、検証、機能上の安全性における「Cloud-to-Car」アプローチと、Continental の専門知識やグローバルな事業展開を融合させることで、自動運転車を全世界に普及させたいと考えています。」と述べた。

 

オープンな NVIDIA DRIVE プラットフォームによりコラボレーションが可能に

NVIDIA と Continental は、幹線道路での周囲 360 度の状況把握や自動車線変更、さらには車の合流機能といった高度な自動運転機能から着手する予定。また、システムには、車両が地図上で自己の位置を特定できるように高精細地図を取り入れるほか、地図の更新機能を搭載するとのこと。

高度運転支援システムにおける Continental の専門知識によって、多機能カメラ、サラウンド ビュー付き魚眼カメラ、短距離および長距離レーダー センサー、高解像度 3D Lidar技術に加え、支援運転・自動運転向け中央制御装置が統合される。Continental の高度運転支援システムの売上は 2016 年に 12 億ユーロを突破し、2020 年には 25 億ユーロにまで成長すると見込まれる。

IHS Markit のリサーチおよびアナリスト ディレクターであるルカ・デ・アンブロッギ氏は、「NVIDIA との協業によって、Continental は高度運転支援システムにおけるリーダーとしての地位を超えて飛躍し、現在の NCAP 要件からレベル 5 に至るまで、幅広い自動運転車向けシステムを提供できるようになるでしょう。」と述べた。

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