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電脳交通とNearMeがシステム連携、運行管理が1つのシステムで可能に

2021/10/22(金)

連携の概要

株式会社電脳交通(以下、電脳交通)と、株式会社NearMe(以下、ニアミー)は、通常のタクシー運行管理と空港送迎シャトルサービスの運行管理を1つのシステムで可能とする連携を行った。電脳交通が10月21日付のプレスリリースで明かしている。

電脳交通は、交通事業者が顧客獲得や業務効率化のために必要とする他社サービス・システムとの連携を行う「電脳コネクト」の取り組みを進めている。今回のニアミーとの連携もその一環だ。配車アプリやMaaSなど集客・生活者の利便性向上サービスや、交通事業者が必要とする機器など、2021年10月時点で10以上の周辺システムと連携している。今後も順次増加する予定だ。

ニアミーは、乗客を目的地までスムーズに送迎するサービス「スマートシャトル」を運営している。同サービスは、独自のAIを開発・運用することで相乗り時のルーティングの最適化を行っている。2019年8月より市街地と空港を結ぶ空港送迎サービス「nearMe.Airport(ニアミー エアポート)」の運行を開始した。

両社は、電脳交通がタクシー事業者向けに提供しているクラウド型タクシー配車システムと、ニアミーの空港送迎サービス「nearMe.Airport」を連携する。第一交通産業グループ傘下和歌山・白浜第一交通が、同連携システムを既に導入しており、南紀白浜空港-白浜町内間で運行を開始している。

今回の連携は、ニアミーで乗客の受付・マッチングと独自のAIによるルーティングの最適化を行い、確定した情報を電脳交通の配車システムへ共有する。そして、運行当日にドライバーの車載タブレットに自動反映する仕組みだ。

両社は、この連携により、タクシー事業者の運行管理負担を軽減する。同時に、空港送迎時の実車率の向上、顧客獲得機会の創出といったメリットを事業者向けDXを通じて提供すると述べている。

■電脳交通 代表取締役社長 CEO 近藤 洋祐氏のコメント

電脳交通は創業来、タクシー会社が経営合理化や集客力を高めることにつながるシステムの開発などを行い、業界の課題解決に取り組んでまいりました。
この度、AIを活用した次世代スマートシャトル事業を全国で展開されるニアミー社との技術連携を発表させていただくことになりました。両社は創業時期が近く、ともに出場したビジネスプランコンテストで共闘し、モビリティ関連のイベントなどで業界の未来をともに語り合ってきた、同志のような存在です。
社会のあらゆる「もったいない」コトやモノを解決し、サスティナブルで活きいきとした社会の実現”をミッションに掲げるニアミー社と協同で、タクシー業界が抱える課題の絞り込みを行い、より利便性の高い国内のドアツードア移動サービスの実現を目指していきます。

■NearMe 代表取締役社長 髙原 幸一郎氏のコメント

この度は、電脳交通社と協業できること、非常に光栄に思います。電脳交通社の近藤社長とはスタートアップイベントなどで何度もご一緒する機会があり、以前から協業の可能性を感じておりました。また、スタートアップ同士の取り組みということもあり、スピード感をもって連携が実現できました。
ニアミーは社会のあらゆる「もったいない」コトやモノを解決し、サステイナブルで活きいきとした社会の実現を目指しています。中でも人々のアシとなれるよう地域活性化に注力し、地方の交通課題を解決したいと思っています。弊社も南紀白浜エリアでは、昨年秋からスマートシャトル™を運営していますが、今回の電脳交通社との連携により、お客様の目線だけでなく、タクシー会社側のデジタルトランスフォメーションにも貢献できると考えております。ニアミーの仕組みを活用していただくことで、タクシー業界においても業務改善型の「守りのDX」だけでなく、顧客視点の「攻めのDX」にぜひ一緒にチャレンジしていければと思います。皆様のご期待に添えるよう、ドアツードアのスムーズな移動の提供ができるよう電脳交通社と共に尽力してまいります。

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