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デンソー・日通商事、トレーラ火災を未然に防ぐ温度監視システムを共同開発

2021/4/22(木)

温度管理システムの設置場所

株式会社デンソー(以下、デンソー)は、日通商事株式会社(以下、日通商事)と共同で、トレーラのブレーキの異常な温度上昇を検知してドライバーに警告する「トレーラブレーキ温度監視システム」を開発した。4月20日付のプレスリリースで明らかにしている。2021年4月下旬より、日通商事、および日本トレクス株式会社から販売する。
貨物を輸送するトレーラは、人々の日常生活において重要な役割を担っている。その一方で、路上でトレーラ火災が発生した際には、人命の危険だけではなく、物流の停滞など社会インフラにも非常に大きな影響を与えるため、トレーラ火災への対応が課題となっている。国土交通省も、2016年6月にトレーラ火災の未然防止に関して注意を喚起した。

今回の製品はトレーラ火災の原因の多くが、ブレーキの異常な温度上昇であることに着目したものだ。各車輪のブレーキに温度センサーを設置し、「異常な高温」「急激な温度上昇」「他のブレーキとの温度差」という3つの異常な温度変化を検知する。ブレーキの温度推移を常時監視し、早い段階で異常を検知することで、火災などの危険なトラブル発生前にドライバーへ警告する。

ドライバーへの警告の様子


今回の製品は、日常点検では気づくことが難しいブレーキの異常を温度推移から検知し、ドライバーの安全確保、物流の停滞回避など社会インフラの維持に貢献するという。なおデンソーは、今後も乗用車だけではなく商用車の安心・安全な運行に貢献する技術開発を推進し、ドライバー、歩行者をはじめとする、世界中のすべての人にとって安全で自由な移動の実現に取り組むと述べている。

(出典:デンソー Webサイトより)

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