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デンソーとKDDI、5Gを活用した自動運転支援技術の共同検証開始

2021/3/5(金)

デンソーとKDDIは3日、交通事故や交通渋滞のない安心・安全なモビリティ社会の実現に向け、自動運転に5Gを活用する共同検証を開始すると発表した。

今回の検証は、デンソーが自動運転などの研究開発を行うGlobal R&D Tokyo, Hanedaのテスト路に5G通信環境を整備して使用する。高精細車載カメラや路側センサーなどから高精細映像や周辺情報を取得し、それらの情報を基に車両とその周辺状況をより効率良く把握するシステムの技術検証を共同で行う。
Global R&D Tokyo, <br>Haneda

Global R&D Tokyo,
Haneda


また今回の検証には、5Gにエッジコンピューティングの環境を構築し低遅延を実現するAWS Wavelengthなどを活用する。AWS Wavelengthとは、クラウドサービスへシームレスにアクセス可能なAWSインフラストラクチャーサービスだ。道路状況をリアルタイムで自動運転車両に配信する仕組みの構築や、遠隔からの無人車両の走行支援の有効性を技術検証する。

両社は将来的に、ネットワークスライシング技術を用いた検証を予定している。ネットワークスライシング技術とは、仮想的に5Gネットワークを分割してユーザーの用途やニーズに合わせた品質保証や低遅延などの複数の通信をエンド・ツー・エンド(E2E)通信で実現する技術だ。

KDDIは2020年9月にサムスン電子と共同で、ネットワークスライシングの実証実験に成功した。ネットワークスライシングは、自動運転など多種多様なデータを優先度に応じて通信する必要がある分野での活用が期待されている。両社は今後、さまざまなユースケースへの適用を共同で検討するという。

両社は今回の実証を通じて、デンソーが持つ車載通信技術開発のノウハウと、KDDIが持つ先進的なネットワーク技術の知見を組み合わせて、自動運転分野における5G活用を促進し、全てのユーザーにとって安心・安全なモビリティ社会の実現や、新たな社会価値創造を目指すと述べている。

(出典:KDDI Webサイトより)

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