デンソーテンら、タクシー配車とオンデマンド配車を切り替える実証実験実施
2021/10/28(木)
株式会社デンソーテン(以下、デンソーテン)は、一般乗用タクシー配車とオンデマンド配車を一つの車載器で切り替えて運用する実証実験を10月28日から岐阜県高山市で実施する。10月27日付のプレスリリースで明かした。
同実証実験は、山都自動車株式会社(以下、山都自動車)、順風路株式会社(以下、順風路)、株式会社デンソーソリューションと共に実施する。同実証により、地域公共交通の利便性向上と、事業者の効率的な車両運行の両立を目指す。従来、山都自動車が行っていたオンデマンド交通サービスは、一般乗用タクシーとのシステムが別々だった。このため、業務が煩雑になり、限られた車両、ドライバー、オペレーションの効率的な運用が課題だった。
同実証実験では、デンソーテンが新たに試作したタブレット型車載器向けアプリと、順風路のオンデマンド交通システム「コンビニクル」を活用して、別々だったシステムを連携。オンデマンド運行/一般乗用タクシー運行業務を一つの端末で切り替えて運用する。これにより、オンデマンド運行実施後に、同一車両をそのまま速やかに一般乗用タクシー運行に切り替えることが可能だ。また、同サービスを導入することで、同一システム内で複数事業者に配車を行うなど、地域内の柔軟で効率的なオンデマンド交通サービスの実現につながる。
また、デンソーテンは、60年以上にわたり蓄積したタクシーシステムのノウハウを生かし、利用者、自治体、事業者の移動に関する困りごと解決に向けた取り組みを進めている。将来的には、より利用者の方の利便性を向上させるために、マルチモーダルアプリ(MaaSアプリ)との連携等も視野に入れ、MaaSの推進にも貢献すると述べている。
(出典:デンソーテン Webサイトより)