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ドコモと東急バス、アプリによるバス車内の混雑緩和に向けた実証実験開始

2021/9/21(火)

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、東急バス株式会社(以下、東急バス)と協力し、バス車内の混雑緩和に向けた人々の行動変容を促す実証実験の第2弾を実施する。9月16日付のプレスリリースで明かした。
「新たな生活様式」の実践として、人々の密集や混雑の回避が求められている。課題は、特定のバス車両に乗客が集中することで、各バス車内の混雑度にバラつきが生じることだ。

両社は、停留所のデジタルサイネージへ「ナッジ」を活用したメッセージ配信を2021年3月24日から開始した。「ナッジ」とは、人々にちょっとしたきっかけを与えて、行動を変えてもらうことを促す行動経済学の理論だ。これにより、バス車内の混雑平準化に向け、人々の行動変容を促している。


今回の実証実験では、東急バスユーザー向け実証実験用アプリ「バス快適乗車案内」を利用。 東京都と神奈川県の東急バスの一部路線に乗車する同アプリユーザーへ混雑回避を促し、バス車内の混雑平準化を目指す。同アプリは9月16日から12月23日まで提供する予定だ。

同アプリでは、バス停で乗車を見送れば混雑度の低い「おすすめバス」が数分で到着すると見込まれる場合に、プッシュ通知でアプリ利用者に知らせる。さらに、混雑しているバスの乗車を見送ったユーザーには、dポイント(期間・用途限定)を進呈するという。

「おすすめバス」への乗車を案内する際には、「ナッジ」を活用したメッセージ配信により、人々の潜在ニーズに働き掛ける。これにより、同アプリ利用者が混雑を避け、少しでも快適にバス移動ができるよう後押しする。

同実証実験の目的は、「ナッジ」を活用したメッセージを配信することで、ユーザーの行動を変えるきっかけとしての効果を検証することだ。今回の実証実験では、アプリを利用することで、利用者一人一人の状況やバスの混雑度に合わせてメッセージを配信できる。これにより、より高い混雑緩和効果が期待される。また、車内混雑が予想される時間帯に、周辺施設へ来店を促すメッセージ配信も今後、計画中だ。

さらに、同アプリでは、東急バスが保有するリアルタイム運行情報を活用する。バス停への接近情報やバス車内の混雑情報をリアルタイムに把握可能だ。現在の混雑情報に基づいて、同アプリ利用者が混雑を回避して、より安心・快適な移動手段を選択することもできる。なお、両社は、今後も同実証実験を通じて、バス車内の混雑平準化を図るとともに、公共交通の利便性向上に貢献すると述べている。


(出典:ドコモ Webサイトより)

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