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ドコモ、AI乗合タクシーの実証を茨城県で実施 EVカーシェアも並行

2020/9/21(月)

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大子町公共交通実証実験の全体イメージ
画像:ドコモ プレスリリースより

株式会社NTTドコモ (以下、ドコモ)は、茨城県大子町、茨城日産自動車株式会社(以下、茨城日産) と、2020年10月1日から2021年9月30日の間、「大子町公共交通実証実験推進に関する連携協定」の一環として、AIを活用した乗り合いタクシー(以下、AI乗合タクシー)とカーシェアリングの実証実験を実施する。
AI乗合タクシーは、スマートフォンアプリやWEBサイト、または電話で予約することにより、運行中のAI乗合タクシーをリアルタイムで配車する仕組みだ。ドコモの「AI運行バス」のシステムを活用している。

利用者が乗降場所と乗車人数を選択すると、AIが配車ルートを決めてアプリやWEB上で乗車予定時刻を示す。その後、AI 乗合タクシーが乗車場所へ 利用者を迎えに行く。利用者は、AI乗合タクシーで自宅近くの乗降場所や公共施設、商業施設などの指定乗降場所を自由に移動することが可能だ。

AI乗合タクシーは、茨城日産の2台の車両を使い、町民の生活圏および町内の観光エリアで、無料で運行する。地域住民の新たな移動手段として自宅からスーパーや町役場、医療施設への移動のほか、観光客の観光地への移動手段としての利用を想定している。また、夜間の地元飲食店利用時の移動手段としても運行し、ドコモの「AI運行バス」のシステムが夜間の送迎利用に活用されるのは全国初だ。
※ 2020年9月17日時点、ドコモ調べ。

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AI 乗合タクシー予約イメージ(ドコモプレスリリースより)



この実証実験では、昨年の台風19号で被害に遭い、鉄道での移動が困難となった町民を支援するため、南田気地区と下津原地区を運行する臨時無料巡回バスも運行する。

そのほか、電気自動車を利用したカーシェアリングの実証実験も行う。レンタカーの利用環境のない大子町で、住民の日常利用や鉄道で訪れた観光客の移動手段としてカーシェアリングのサービスを、利用料金1台当たり15分100円から提供する。

さらに、ドコモは実証実験対象地区の住民向けにWEBでの予約方法などを教えるスマートフォン教室を開催する。これを通じ、AI乗合タクシーやカーシェアリングの利用促進を図り、大子町民の利便性向上につなげたい考えだ。

ドコモは、大子町、茨城日産と協力し、大子町民の日常生活における移動課題の解決と町の活性化をめざすとともに、この事例を茨城県内の自治体を中心に日本全国に展開できるよう、検証を進めていくとしている。

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