エアロネクストら、ドローンとトラック連携等の実証を三重県伊賀市で実施
2023/1/18(水)
三重県や株式会社エアロネクスト(以下、エアロネクスト)らは、三重県における「ドローン物流」事業モデル検証のための実証実験を、三重県伊賀市(以下、伊賀市)で1月13日に実施した。1月17日付のプレスリリースで明かしている。
三重県では「空の移動革命」実現に向けて、県内におけるドローンを活用した物流のユースケース検討を実施。その上で、それに対応した事業モデルを構築し、課題を抽出・解決することによるドローン物流の事業化を目指している。同実証は、三重県、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、デロイト トーマツ)、エアロネクスト、セイノーホールディングス株式会社(以下、セイノーHD)、日本航空株式会社(以下、JAL)で実施する。
また、同実証は、ドローンを活用した買い物代行、宅配輸送という2つのユースケースを想定し、モニター役の地域住民へサービスを提供した。同時に、アンケート等を通じて、サービス利用者・提供者それぞれの観点から、構築した事業モデルの実現可能性や持続可能性についての検証も実施している。
買い物代行については、客役の住民モニターが注文した煎餅やチョコレート等で構成される「お菓子セット」(約3kg)の各商品をスーパー(アニーズ三平)で代理購入を行った。そして、隣接するせせらぎ運動公園(伊賀市平田)から大山田東グラウンド(同 猿野)までの片道約9kmを、ドローンにより約20分で届けている。
一方、宅配輸送については、宅配荷物(約3kg)を伊賀市千歳下水の三重西濃運輸上野支店からせせらぎ運動公園までトラックで輸送。その後、大山田東グラウンドまでをドローンに載せ替えて輸送した。同取り組みは、宅配トラックと連携した日本初のドローン物流の実証だ。
同取り組みは、トラックとドローンを組み合わせた物流により、荷物到着までの時間を短縮している。さらに、トラック ドライバーの労働時間短縮や走行距離短縮による燃油消費量の削減等、住民と配送業者双方にさまざまなメリットをもたらすことが期待される。
また、同実証では、エアロネクストが開発した日本初の物流専用ドローンAirTruckを用い、レベル2飛行(無人地帯上空での目視内自律飛行)を実施した。
なお、エアロネクストは、今後県内のさまざまな地域課題の解決、および地域における生活の質の維持・向上を図るために、同実証を通じて抽出された課題の解決やその後のドローン物流の事業化を目指すと述べている。
(出典:エアロネクスト Webサイトより)