アースカー、神奈川県住宅供給公社と提携 月極駐車場の一部をシステム管理
2021/4/8(木)
駐車場シェアリングサービス「特P(とくぴー)」を運営する株式会社アースカー(以下、アースカー)は6日、神奈川県内で約1万3700戸の賃貸住宅を供給・管理する神奈川県住宅供給公社(以下、公社)と提携することを発表した。
賃貸住宅に附帯する月極駐車場の一部の管理・運用を「特Pシステム」上で行い、まずは座間東原団地(座間市)の月極駐車場でテスト運用を開始する。「特P」を月極駐車場の管理ツールとして活用するのは初のケースだ。
これまで公社では、月極駐車場を書類中心のアナログ的手法で管理しており、専任のスタッフを配置するなど、駐車場管理方法の改善と効率化が課題だった。特Pが今年2月に月極駐車場の貸出機能をリリースしたことから今回の提携に至ったという。賃貸住宅に附帯する月極駐車場の一部の管理・運用を「特Pシステム」上で行い、まずは座間東原団地(座間市)の月極駐車場でテスト運用を開始する。「特P」を月極駐車場の管理ツールとして活用するのは初のケースだ。
「特P」は2017年のスタート以来、空き駐車場の時間貸しサービスを展開し、地域のニーズに合わせた多様な貸し出しに対応するため2月に月極駐車場機能を追加した。月極募集から契約手続き、クレジットカードの自動決済による毎月の賃料決済を全てオンラインで完結できるため、書面によるやり取りや利用者との直接対応が必要なくなる。
また、駐車場管理機能も備えており、月極契約状況や駐車場の空き状況を車室単位でパソコンやスマートフォンから常時確認することが可能だ。「特P」を導入することにより、月極駐車場の登録・募集から契約管理まで一連の機能を、全て無料で利用することができる。
なお公社では、今回のテスト運用を踏まえて、周辺住民への貸し出しや来訪者への一時貸し出しなど、「特P」の機能を活かした地域サービスの展開や空き駐車場のさらなる有効活用を検討するという。アースカーは、同様の課題を抱える事業者に対し「特Pシステム」の導入を提案し、月極駐車場の契約・運用・管理面でデジタル化を推進することで、事業者の業務効率化や利用者の利便性向上に貢献すると述べている。