EV用充電スタンドアプリと連動するIoT機器の寒冷地仕様開発へ
2021/7/19(月)
エコモット株式会社(以下、エコモット)は7月16日、ユアスタンド株式会社(以下、ユアスタンド)へ出資し、業務提携すると発表した。ユアスタンドはEVの充電スタンドの販売・導入・運用管理を行っている。
エコモットは、IoT専業のソリューションベンダーだ。「モノ・コト」からセンシングを可能にするソリューションを提供している。2019年1月にKDDI株式会社と資本業務提携した。ロードヒーティングの燃料コスト削減を目的とした、省エネ融雪監視代行サービス「ゆりもっと」を提供している。ユアスタンドは、主に、東京を中心とした首都圏の集合住宅向けに営業活動を行っていた。2021年3月からは関西・中部地域にもその幅を広げている。「ゆりもっと」は、遠隔地からボイラー運転制御・画像撮影を可能とした監視代行サービスだ。モバイル通信端末とカメラを既存のボイラーに取り付けることでサービスを受けられる。エコモットとユアスタンドは、「ゆりもっと」の事業において業務提携を結び、集合住宅向けのEV充電スタンドの導入・運用管理ノウハウを共有し、販売する。また、ユアスタンドの充電スタンドアプリと連動するIoT機器を寒冷地仕様へ変更するための共同開発を行う予定だ。
日本政府は、脱炭素の重要な施策の1つとしてEVを挙げており、その普及率の低さを問題視している。EV普及の前提条件として充電インフラの整備を挙げており、遅くとも2030年までに充電インフラ15万基の設置という目標を掲げている。2021年3月末時点での設置数は約29000基だ。
今回の業務提携により、ユアスタンドは遠隔地のシェア拡大・知名度向上を、エコモットは、遠隔監視サービス事業の底上げを図る。なお、エコモットは、EVの普及を支えるインフラ作りを通じて地球環境に貢献すると述べている。