日本初、新機構をつけたglafitバイクが条件付きで自転車扱いに
2020/11/2(月)
glafitが28日、原動機付自転車と自転車との切り替えができるglafitバイクについて、「新機構をつけたglafitバイクの電源をOFFにし、ナンバープレートを覆った時は道路交通法上、普通自転車として取り扱い」となったことを発表した。
これまでにglafitは和歌山市と共同で、「新技術等実証制度」(規制のサンドボックス制度)を申請。この申請は10月17日に認定されており、和歌山市内で2019年11月から2020年1月まで実証実験を行っている。申請当時のglafitバイク・GFR-01は、原動機付自転車の区分になる。このため、従来はいかなる場合でも通行できるのは車道のみだった。今回の認定により、電源をOFFにして、かつナンバープレートを覆った時には、普通自転車という扱いになった。今回の認定のためにglafitは、電源カット機構と切り替え可能なナンバープレートのカバーを取り入れている。電源カット機構は、モーターが駆動しないことの担保でもある。ナンバープレートの切り替えは、自転車であるか原付であるかを明確にするためのものだ。このナンバープレートの切り替えは、電源を切った状態かつ停車中のみ可能となっている。
さらにglafitは、機構単体の販売モデルの製品開発を進めている。このモデルの販売前には、警察庁に改めて確認を依頼する。その上で各都道府県警に対して通達を発出してもらう形で運用を開始する予定だ。
なお、この新機構導入の前にglafitは、実証実験参加者に利用者のニーズや意見収集のためにアンケートを行った。このアンケートでは約80%が、ペダル走行時のglafitバイクを自転車相当として規制緩和をすべきという回答だった。緩和すべき主な理由は、ペダル走行時の運転者の身の危険、および他の交通主体への迷惑を挙げている。他方、規制緩和するべきではない理由は、歩行者や自転車など他の交通主体の迷惑、歩道や自転車レーンで無茶な運転をする人が出ることへの懸念などが挙げられた。