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HEREが描く地図の未来

2016/7/31(日)

HEREのロケーション・クラウドの強み

これを実現するためには、ロケーション・クラウドが核になります。HEREは唯一のロケーション・クラウドであり、グローバルにリーチできます。さらにHEREは自動車の専門知識を深く蓄積しています。また、HEREのサービスやアプリケーションはスマホやクルマで使うことができ、AndroidやiOS、自動車組み込みでも使用できます。

地図は、もはや2Dのナビゲーションマップという時代ではなく、クラウドベースであることに加え、「Map for the moment」、つまりある瞬間の情報が必要になります。HEREは現在もさまざまなデバイスで地図情報を提供しており、1週間あたり113億もの情報のやりとりがあります。交通情報や道順のリクエストなどの情報を処理できる大規模なクラウド能力も持ち合わせています。このようなロケーションデータは2020年までに現在の50倍になると予測されています。大量の情報を処理するプロセスの自動化が今後必要になります。

HERE HD Live Map

HEREは、この「Map for the moment」を実現するために、HD Live Mapを開発しています。クルマの周辺がどういう状況なのか、例えば進んだ先で交通事故が発生しているかや、渋滞が悪化しそうといった、ダイナミックな環境情報を取り入れることができます。 cm単位の高精度な位置特定ができるため、HEREが今最も注目し、投資している分野です。また、自動運転を実現するために必要なものであります
高精度な地図をつくるためには膨大なデータが必要になります。そのデータ収集にはLiDAR搭載のクルマを走らせています。スキャンしたクルマの周辺情報を基に、自動でHDマップを生成しています。cm単位の高い精度を持っているので、走っている道路の境界、曲がり具合、坂の傾斜度などもわかるようになります。
また、単に障害物があることを認識するだけでなく、ディープラーニングなどの技術を取り入れることで、例えば目の前に橋があるという情報や、速度規制標識の認識などもできます。データを収集するだけでなく分析し、さらに豊富な情報にしていくことをHD Live Mapでは行っています。

自動運転の実現に向けて

自動運転は、レベル1の安全運転支援システムであれば、すでに市場に登場しています。レベル2や3の半自動運転も、今後数年で出てくるでしょう。自動化といっても、まだまだドライバーが座席に座り、場面ごとにコントロールしてクルマを動かす必要があります。レベル4の完全自動運転が、世界全体の規模で実用化されるのは2030年以降だと考えられています。自動運転には地図が不可欠です。地図を作成するのはそれほど容易なことではありません。特にHDマップでは、相応な専門知識、分析能力が重要であり、HEREは30年にわたり実績を積み重ねてきた自信があります。その知識と実績を生かし、自動運転実現に向けたHDマップの作成にまい進していきます。

 
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