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【日本初】EVでエレベーター利用のシステム、日立ビルシステムが販売開始

2023/7/21(金)

「Hybrid-PCS」の画像およびロゴ

株式会社日立ビルシステム(以下、日立ビルシステム)は7月18日、EVからの給電でエレベーターの継続利用を可能にするV2Xシステムを日本国内で販売すると発表した。
同システムでは、CHAdeMO V2H対応のEV急速充電とEVから電力(直流電力)を取り出し、エレベーターなどのビル設備で使用できる交流電力に変換できる機能を持つ「Hybrid-PCS(Power Conditioning System)」に、エレベーターの制御盤と信号をやり取りする「IF(Interface)ユニット」を併設している。これにより、停電が発生してエレベーターが運転を休止した際に、「Hybrid-PCS」とEVを接続し、同システムを起動することで、EVのバッテリーを電源として速やかに運転を再開することができる。

また、日立ビルシステムは、日産自動車株式会社(以下、日産)と、同システムの普及に向けて協創を開始している。4月に行った実証では、バッテリー容量20kWhで残量10%まで外部給電が可能な軽電気自動車を用いて、6階建ての試験棟内のエレベーターで実施した実証実験では、約15時間の連続稼働を確認している。



さらに、「Hybrid-PCS」は、太陽光発電設備や蓄電池と連携できる機能も有している。このため、日立ビルシステムは、災害に対するレジリエンス向上とグリーン(環境)対応を実現するソリューションとして、同システムをマンションや老健施設、公共施設を中心に、主に新築時のエレベーター導入に合わせて提案を行っていくという。また、停電時の電気自動車の確保をはじめとする、マンションなどでの導入における課題に対応するために、カーシェアリングサービス会社などとの協創を進めていくと述べている。

システムの概要
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(出典:日立ビルシステム Webサイトより)

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