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出光興産とスマートスキャン、スマート脳ドックを期間限定で提供開始

2022/4/21(木)

検診に使用するMRI搭載車両
(セルフ高千帆SS)

出光興産株式会社(以下、出光興産)は、スマートスキャン株式会社(以下、スマートスキャン)と協働し、車両に搭載したMRIを用いた脳ドックサービス(サービス名:「スマート脳ドック」)を期間限定で提供する。4月20日付のプレスリリースで明かした。

出光興産は、「DXの加速」を含むビジネスプラットフォームの進化を、中期経営計画における2030年に向けた基本方針のひとつに掲げ、デジタル技術・データを活用した業態変革・新規ビジネスモデルの創出を推進している。さらに、2030年ビジョンに「責任ある変革者」を掲げ、エネルギーの安定供給と共に社会課題の解決に貢献することを責務と認識しているという。

また、全国6300カ所のサービスステーションを基点に、地域の住民に必要なサービスを必要なタイミングでスマートに届けていく「スマートよろずや」構想の実現に取り組んでいる。この取り組みは、高齢化社会を見据えた次世代モビリティ&コミュニティに関するサービス・ソリューションの提供に向けたものだ。地域に根付いたサービスを展開する特約販売店、各種サービス展開に知見を持つ協力会社、地方自治体との協働などを通じて実施。これまで蓄積されたデータをもとに、サービスステーションを「地域固有の課題に対してさまざまなサービスを必要な時、必要な場所に機動的に提供できる」拠点とする。これにより、暮らしと移動を支え、地域住民の生活を豊かにする新しい時代の「よろずや」に進化・変革することを目指している。

一方で、スマートスキャンは、病院やクリニックのDX推進をサポートしている。シリーズB資金調達ラウンドにおいて総額13.7億円の資金調達を完了した。4月11日付のプレスリリースで明かしている。引受先は、NVCC9号投資事業有限責任組合(日本ベンチャーキャピタル株式会社)、株式会社クレディセゾン、株式会社DGベンチャーズ、キヤノンメディカルシステムズ株式会社、UNICORN2号ファンド投資事業有限責任組合(山口キャピタル株式会社)、出光興産、Aflac Ventures LLC(Aflac Ventures Japan株式会社が投資活動を支援)、個人株主だ。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病等を要因として突如発症する脳疾患は、早期発見・早期治療が重要とされ、近年予防医療の重要性が注目されている分野の一つだ。出光興産とスマートスキャンは、MRIを搭載した車両を用いることで、既存の脳ドック設備の立地から離れた地域でも、短時間かつ比較的低額(従来の一般的な脳ドックサービスの半額程度)で脳ドックを受診できる検診サービスを提供する取り組みを進めている。2021年には国内の2地域でサービスの実証実験を行い、延べ1400名以上が受診した。さらに、両社は、2022年2月に検診サービス展開に関する資本業務提携を開始している。



今回の取り組みは、全国各地での展開を目指す各種サービスの第一弾として、山口県山陽小野田市内のサービスステーションにおいて、4月23日~5月10日に実施する。出光興産は今後、車両を用いた「スマート脳ドック」を各地で展開するとともに、腹部CTや超音波(エコー)検査等、提供する検診サービスの拡張を検討する。また、将来的には検診サービスのみならず、食事や運動、サプリ、健康管理等の健康関連サービスの開発、展開を目指し、生活者のニーズ・地域課題の捕捉と、事業パートナーの探索を進めるという。

なお、出光興産は、今後もサービスステーションネットワークを活用し、地域のつながりを支え、次世代コミュニティを活性化するサービスの開発・展開に取り組むと述べている。

健康関連サービス拡張イメージ



(出典:出光興産、およびスマートスキャン Webサイトより)

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