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いすゞ、自動運転専用コースを北海道に新設 2027年9月に稼働予定

2025/9/1(月)

新設するテストコース

いすゞ自動車(以下、いすゞ)は8月28日、いすゞ北海道試験場(以下、IHPG)の敷地内に、自動運転専用テストコースを新設すると発表した。

同コースは、IHPGの敷地内に約19万m2を新規に開発し、市街地、高速分合流、郊外路など各試験エリアを設定のうえ、さまざまな交通インフラを設置する。ここでは、公道での実施が難しい高度なシナリオを安全に再現し、自動運転技術の評価・測定・検証を行うことが可能だ。2026年夏に一部コースの使用を開始し、2027年9月の本格稼働を予定しているという。

また、同コースは、国内商用車メーカー初の自動運転専用テストコースであり、連節バスや大型トレーラーといった全長が長く、車両総重量の大きなクラスの車両にも対応する。さらに、自動運転車両のセンサー・AI・制御技術の総合評価を行うとともに、国内外の拠点と高速ネットワークで接続し、リアルタイムにデータを共有・活用する体制も整備するという。

くわえて、同コースの隣接地に試験研究棟を新設し、自動運転車両の整備スペースや協業パートナー向けのワークスペースを設置する。スタートアップや異業種との協働を通じて、自動運転技術の研究・開発や実証実験を推進するオープンイノベーション拠点として活用するとのことだ。

ほかにも、同コースを活用することで、国や自治体、研究・学術機関などと連携して、自動運転ソリューションの社会実装に向けた安全基準や試験方法などのルール作りの一翼を担うという。なお、いすゞは、同テストコースで多様な走行シナリオを用いて徹底した検証と改良を重ね、自動運転の確かな安全性と信頼性を築いていくと述べている。

▼関係者のコメント
■いすゞ 常務執行役員 開発部門EVP 上田謙氏のコメント
自動運転事業は将来のいすゞの収益の柱。いすゞグループは、事故ゼロ社会の実現に向けて、安心・安全なモビリティの未来を切り拓いていくため、本テストコースの運用を通じて、自動運転技術の発展に貢献していく

■常務執行役員 開発部門VP 佐藤浩至氏のコメント
本テストコースは、いすゞグループが世界の商用車の自動運転をリードしていくために不可欠な設備。数年後には、オープンイノベーションのハブとして、さまざまな企業・組織がともに研究・開発する自動運転の聖地となることを願っている

(出典:いすゞ Webサイトより)

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