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Japan Taxiがつくるスマートタクシー(2/2)

2016/5/31(火)


●試作に時間をかけず、自己満足でデザインしない

――自社製品開発においてこだわられている点は?

自己満足なデザインではなく、必ず現場に聞くことを徹底しています。例えば、「アクション数を減らす」、「説明書を見なくても直感的に操作できる」、「自分がどの場面にいるかわかるようにする」、「ミスを減らす」など、人間に関わるファクターを考えます。エンジニアは現場のことがわからないので、現場と仲良くなることで、本音を引き出します。それでもわからないことが多くあり、実際に二種免を取得し、1ヶ月の乗務も経験しました。

また、できるだけアイディアの段階で早く正しく失敗することを意識しています。例えば、メーターをクルマに取り付けるための取り付け金具を作るときは、まずハサミで切れるくらいの厚さのアルミ板を近くのホームセンターで買ってきて折り曲げて試作しました。また、カメラのフォームをデザインするときも発泡スチロールでサイズをあわせました。CADデザイン後に試作を依頼し、2週間後に確認するというプロセスを省き、周りにあるものでまずはプロトタイプを作るということを実践しています。

ドライブレコーダー試作段階。アイディアをたくさん出していく


 

――社内で工夫されていることはありますか?

ハードウェアチームには、ソフトウェアの人間も入れています。彼らが同じチームにいることで生みだされる相乗効果を期待しています。また、できるだけフラットなチームで上下関係を作らず、ものごとを言いやすい環境を整えています。

 

――AKB48の恋するフォーチュンクッキー(日本交通Ver.)の仕掛人だとお伺いしていますが?

「エンジニアですよね?」とよく言われますが、自分の中では「新しい経験をつくりたい」と首尾一貫しています。恋するフォーチュンクッキーもその一環です。

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