Japan Taxiがつくるスマートタクシー(2/2)
2016/5/31(火)
●現場に近い人間が生み出す車載機器
――貴社開発のドライブレコーダーを導入する企業が増えているようですが、人気の秘密を教えてください。
現在(5月10日時点)、約200社で15000台くらい導入されています。魅力はまず値段です。代理店業務を全てカットしました。故障した際は送り返してもらう「センドバック方式」にして、人件費と固定費を削減しています。また、国交省からの補助金対象機器要件を満たすよう設計し経営者にメリットがあるようにしています。
映像面においては、レンズにお金をかけてこだわっています。カスタムレンズは水平視野角130度です。一般的に手に入りやすいのは100度前後で、130度は業界最広角です。乗務員のモニタリングに利用できるので、広角にすると価値がでます。レンズにこだわれたのは現場を知っているからだと自負しています。外部の人が設計すると、ここはコストカットになる箇所です。
カメラは、整備士が取り付けやすいように内外一体型にしています。配線数も減らしたことで、取り付け時間の短縮が実現しました。
また、今までの配線はバッテリーからの給電でACC・イグニッションがスイッチでした。実際はACC・イグニッションにも電気は通っていて、そこで十分駆動できたので、バッテリーはなしにしました。このあたりは大変苦労しました。
ドライバーはACC連動でエンジンをオフにしているときは映らないようにし、常に監視されている不快感をなくしています。また、LEDで動作中は目視できるようにしています。
――2014年に親会社である日本交通の全車両に導入された充電器も好評とのことですが?
大変便利だと評判です。ケーブルは当初60センチでしたが、車内に忘れることなく手元で使用できるように、今は120センチに変更しています。――タクシーメーターはどのような機能がありますか?
メーターは視認性と使いやすいUIを実現したかったので、乗務員の乗務パターンを考えて表示メニューを作っています。画面は小さく、高齢のドライバーために文字は大きく、共存しない2つの要素を実現するために画面の動きでカバーしました。数字は10万円台まで6桁の表示が必要なので、文字のフォントをデザイナーと考え工夫しました。支払い区分についても、ドライバーの手書き記入が必要だったものをすべて自動化しました。テンキーを買わなくても直接入力できるようにテンキー機能もつけました。
また、4G経由でVIAの機械と連携してネットワークを通じて乗務に関わるさまざまなデータを送受信できるように設計されています。
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