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日本自動車研究所(JARI) 自動バレーパーキング実証実験レポート

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2019/3/1(金)

実証実験の様子

一般社団法人 日本自動車研究所(以下、JARI)は2018年11月13日から15日にかけ、東京都内で自動バレーパーキングの機能実証実験を行った。クルマから降りたユーザーがスマートフォンアプリを通して指示を送り、自動で入出庫を行うシステムだ。人が立ち入らない環境下で低速運転を行う、といった運用が可能なため、早期のサービス実装が期待できる。当記事では実証実験の様子をレポートし、技術の現在地と課題に迫る。

JARIが推進する自動バレーパーキングシステムの社会実装

JARIは、2016年度から経済産業省・国土交通省の事業「一般車両による自動バレーパーキングシステムの社会実装に向けた実証」の委託を受け、開発を推進してきた。背景には、自動運転の実用化に向けた急速な動きがある。技術の発展はもちろんのこと、法整備を含めたルールづくりと、収益が見込めるビジネスモデルの構築などを図る必要がある。現在、具体的に自動運転が活用されるシーンとして、空間や用途がある程度限定された環境下での導入が進められている。高速道路や専用道路での走行だけでなく、今回実証を行った自動バレーパーキングもその一つに含まれている。

自動で入出庫 より便利にクルマを利用できるシステム

自動バレーパーキングのシステムは、車両・管制センター・駐車場インフラの3者が協調することで成り立っている。まず、事前に登録したユーザーが、自動バレーパーキングシステムに対応した駐車場を予約する。目的地の施設のエントランス付近までユーザーが運転し、降車。その後、スマートフォンアプリなどから自動駐車のリクエストを発信し、管制センターと車両が通信し、低速で自動運転を行い駐車する、といった流れだ。出庫する際もアプリからリクエストを出し、ユーザーにとって乗車に便利な施設のエントランス付近まで自動でやってくる。従来ホテルのスタッフが宿泊客からキーを預かり、手動で行っていた駐車作業を、無人かつ自動で行うといったイメージが近いだろう。

自動バレーパーキングシステムの構成


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