新エネルギー自動車の販売台数が世界1位に 躍進のBYDが語る未来のビジョン【JMS2023】
2023/11/6(月)
<フォトセッション登壇者>
写真左から
BYD ブランディング・PR事業部統括 李雲飛氏
BYDグループ総裁 王伝福氏
BYDアジア太平洋地域自動車販売事業部総経理 兼 ビーワイディージャパン代表取締役社長 劉学亮氏
BYD Auto Japan 代表取締役社長 東福寺厚樹氏
写真左から
BYD ブランディング・PR事業部統括 李雲飛氏
BYDグループ総裁 王伝福氏
BYDアジア太平洋地域自動車販売事業部総経理 兼 ビーワイディージャパン代表取締役社長 劉学亮氏
BYD Auto Japan 代表取締役社長 東福寺厚樹氏
新エネルギー車の販売台数で世界1位※のBYDは、ジャパンモビリティショー2023で“Essential Vehicle”をコンセプトに、BYDグループが掲げる「Technology」「Green」「Future」をテーマにしたブースを展示。ブースでは、2024年春に日本で発売予定の「SEAL」と、販売中の「ATTO3」DOLPHIN」の計3モデルを紹介。また、現状日本での発売予定はないが、ミニバンの「DENZA(デンツァ) D9」、オフロードSUV「U8」も日本で初披露をした。
※2022年1月~2023年8月期、マークラインズ調べ
「地球の気温を1度下げる」BYDが描くビジョン
初めに、ビーワイディージャパン株式会社の劉学亮社長(以下、劉社長)は、BYDグループが描くビジョンについて「地球の気温を1度下げる。このビジョンを実現するためのコンセプトをテクノロジー・グリーン・フューチャーとし、取り組んでいる」とビジョンについて言及した。
続けて、本日の主題である自動車については「バッテリーメーカーとして創業した背景から、電気自動車のコアパーツであるバッテリーのみならずモーター、コントローラーなど自社で研究開発そして製造し、独自のクルマ作りに生かしております」と述べた。
最後に、今後の取り組みについては「美しい地球を守りぬくために欠かせないモビリティとして、私たちはテクノロジーの力を信じ、電気自動車を人にとっても地球にとっても欠かせない不可欠なモビリティへ進化させていきます。そして、今日、日本における電気自動車による新たな未来をここから始めます」と力強く語った。
「BYDグループコンセプト動画 TECHNOLOGY GREEN FUTURE 1分38秒」BYD JAPAN YouTubeチャンネルより
航続距離555kmを誇るハイエンドEV「SEAL」
続けて、BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長(以下、東福寺社長)から車のラインナップについて説明があった。初めに紹介したのは、2024年の春発売予定の「SEAL」。デザインを担当したのは、アウディでも活躍したヴォルフガング・エッガー氏。
東福寺社長は「SEAL」の最大の特徴を「BYDの独自技術を搭載している点」とし、555kmの航続距離(欧州WLTP値/自社算出値)と安全性を両立したブレードバッテリー、そしてEV専用に設計されたeプラットフォーム3.0、電池パックを堅牢な車体の構造体とする「Cell to Body」について紹介した。
今後「SEAL」が発売されることにより、日本で販売されるモデルは「ATTO3」、「DOLPHIN」に続いて3種になる。SEALは後輪駆動と4WDも用意する。
メルセデス・ベンツと共同開発「DENZA D9」
次に紹介したのは、メルセデス・ベンツと共同開発したプレミアムミニバン「DENZA D9」だ。最大の特徴は全長5250mm、全幅1920mmの広いスペース、「高い快適性と実用性」とした。これまでのエアサスペンションを超えた動きをするために、BYD独自の車体制御技術「DiSusインテリジェント コンピューティングシステム」をはじめとするコントロールシステムが使われている。
これにより、ダンピングボディコントロールを中心に動きを制御する形で、ドライバビリティを大幅に向上した。また、航続距離も600km以上ある。
なお、日本での販売は現状予定していないとのことだ。
高級ブランド「Yang Wang」の最新モデル「U8」
全長5m超の本格オフロードSUV「U8」は独立式の4モーター駆動が可能な「e4 プラットフォーム」を採用し、その場で360度回転するタンクターンを行うことができる。独立式の4モーター駆動は、1100馬力以上を生み、100km/h加速は3.6秒。水上走行も可能で、特別な機能を備えたモデルである。こちらに関しても、日本での販売は現状予定していない。
最後に東福寺社長は「BYDは人にとっても、地球にとっても不可欠なエッセンシャルビークルへ、BYDはこれからも進化を続けeモビリティを皆さんのものにしてまいります」と締めくくった。
なお、BYDは2025年末までに、日本に100店舗以上の販売ネットワークを構築し、乗用車の販売やアフターサービスを提供していく予定だ。