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乗用車全てを電気自動車に メルセデス・ベンツが目指すモビリティライフ【JMS2023】

2023/11/16(木)

メルセデス・ベンツ日本(以下、メルセデス)はジャパンモビリティショー2023で、電動化、デジタル化、サステナビリティをコンセプトに、展示車の全てを電動モデルとした。また、上野金太郎社長は、今後のメルセデスが目指す取り組みについても言及した。

日本初公開 電動Gクラスの「コンセプト EQG」  

初めに、Gクラスのプロダクトマネージャーを務める、メルセデス・ベンツ・グループ社のトニ・メンテル氏から「コンセプト EQG」について「堅牢なデザインと強烈な性格を備えたGクラスは唯一無二のオフローダーです」との説明があった。

コンセプトEQG
1979年に初代が登場したGクラスの角張ったシルエットを踏襲した「メルセデス・ベンツ コンセプトEQG」。ホイールは、専用デザインの22インチ ポリッシュ仕上げアルミホイールを採用。リアエンドドアには、通常のスペアタイヤカバーに代えて、白く光るアクセントを施したロック付きのボックスが取り付けられている。


電気駆動システムは、困難なオフロード走行にも適した駆動方式となっている。また、バッテリーはラダーフレームに組み込まれているため、車両の低重心を実現した。

24年にドイツで発売予定。上野社長は「日本のみなさまにも早く乗っていただけるよう全力で導入に向けて準備を進めております」とした。

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トニ・メンテル氏
(Gクラスのプロダクトマネージャー)


「メルセデスAMG C 63 S E PERFORMANCE」 F1技術を導入

続けて、メルセデスの上野社長が10月25日に発売した「メルセデスAMG C 63 S E PERFORMANCE」について説明した。最大の特徴はF1マシンから多くの技術を取り入れていることだ。

メルセデスAMG C63S Eパフォーマンス

駆動システムは、476馬力を発生する2リッター4気筒ターボエンジンに、電気モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー、さらに4輪駆動システム「フォーマチックプラス」を組み合わせたもので、システム最大出力680馬力(500kW)、最大トルク1020Nmを発生。また、停止状態から100km/hまで3.4秒で加速する。

2リッター4気筒エンジンにもF1由来の技術が使われ、ターボチャージャーは電気の力でターボラグがなくなり、最大15万回転まで作動。上野社長は「日常の快適なドライブからサーキットでのスポーティな走行まで1台で楽しむことができる」と形容した。

メルセデス 上野社長

メルセデス 上野社長


また、「EQS 450+ Edition 1」「EQE SUV」の2種も展示した。「EQS 450+ Edition 1」は、ラグジュアリーBEV「EQS」の特別仕様車で全国限定30台。ダッシュボードに広がる「MBUXハイパースクリーン」が、「未来のインフォテインメント体験をもたらす」。

EQS 450+ Edition 1のMBUXハイパースクリーン

EQS 450+ Edition 1のMBUXハイパースクリーン


日本で8月に導入された「EQE SUV」は、継ぎ目が少ないインストルメントパネルが特徴。OLEDセントラルディスプレイは、高い視認性をもたらす有機ELを採用している。

インストルメントパネル

「EQE SUV」のインストルメントパネル


全ての乗用車を電気自動車に

上野社長は、今後の方針について「2030年までに市場の環境が許すかぎり、販売する全ての乗用車を電気自動車にする」とし、さらに「安心して電気自動車にお乗りいただくべく2024年中には急速充電設備を展開できるように検討、準備を進めております」と、EVの課題である充電設備にも積極的に取り組み、顧客のEVライフを楽しめるようにしていくと語った。

なお、メルセデス・ベンツ・グループ社では2039年までに車両のライフサイクルすべてにおいて、新車の全車両をカーボンニュートラルにすることを目標としている。

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