JR東日本が気仙沼BRTの一部区間で自動運転バスの試乗会を開催
2021/9/17(金)
JR東日本が、気仙沼BRT(バス高速輸送システム)の一部区間で、自動運転バスの試乗会を開催している。2018年度から実証実験を進めてきた取り組みの周知を図る狙いで、9月13日に先立って行われた報道公開の試乗会も含め、報道関係者や沿線住民が試乗会に参加。参加者は車両の乗車に加え、車両に搭載した安全機能装置で障害物を探知、停止する実験の様子も見学し、自動運転技術の高さを確かめた。
試乗会は9月14日から19日の間、宮城県登米市のJR東日本柳津駅〜陸前横山駅間のBRT専用道4.8キロ(最高時速60キロ)で実施中。JR東日本が製作したBRT専用自動運転バス1台が投入された。13日に先行公開された事前試乗会では、トンネル内を含む最高時速60キロの自動運転走行や対向車とのすれ違い、正着制御、2種類の障害検知といったデモ走行が行われた。
試乗会で実験車両は、複数の技術を用いて走行。搭載された自動運転制御装置の働きによって、ルート上に埋設された磁気マーカーを活用して自車位置を把握するとともに、事前に設定された走行軌跡と照らし合わせながら、既定のルートを走行した。
JR東日本は、鉄道や自動車車両といった多分野で自動運転の技術開発を進めている。うち気仙沼BRTでの実験では、購入したバスをベースに自動運転車両を開発しており、実導入に向けた意欲は高いとみられる。
気仙沼BRTでの自動運転バスの開発には、JR東日本のみならず、先進モビリティ株式会社や京セラ株式会社、株式会社ジェイテクトなど10社が参画。各社が得意とする技術を持ち寄りながら、開発を進めている。
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