JR東海、新幹線荷物輸送を拡充 東海道・山陽新幹線の直通列車を活用した”当日OK”の「超マッハ便」開始
2025/8/18(月)
東海旅客鉄道(JR東海)は、法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を拡充し、新たに2つのサービスを開始すると発表した。JR西日本と連携し東海道・山陽新幹線の直通列車を活用した輸送サービスと、当日申込・当日お届けに対応する緊急輸送サービス「東海道超マッハ便」を導入。速達性と利便性を高め、多様化する物流ニーズに応える。
今回のサービス拡充のポイントは二つある。一つは、JR西日本との連携強化による東海道・山陽新幹線の直通輸送である。これまで、JR東海の「東海道マッハ便」とJR西日本の「荷もっシュッ!」をまたぐ輸送では新大阪駅での荷物の載せ替えが必要だったが、直通列車を活用することでこの工程が不要となる。
これにより、例えば東京~博多間の輸送では所要時間が約30分短縮され、速達性が大幅に向上する。このサービスは2025年8月18日より開始。
二つ目は、東海道新幹線区間における緊急輸送サービス「東海道超マッハ便」の新設だ。従来の「東海道マッハ便」が1週間前までの事前申込制だったのに対し、新サービスは列車出発の2時間前までの申し込みで当日中の輸送が可能となる。急な部品の配送や緊急性の高い書類輸送といったニーズに対応するもので、9月1日よりサービスを開始する。
JR東海は今後もJR各社との連携を深め、新幹線荷物輸送ネットワークを強化していく方針である。