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JR東、観光型の「TOHOKU MaaS」を東北全県で本格展開へ

2020/11/4(水)

サービスイメージ図

JR東日本 プレスリリースより

JR東日本は、2021年4月から9月まで実施する東北デスティネーションキャンペーン(以下「東北DC」)にあわせて、東北6県で2021年4月1日から2021年9月30日まで観光型MaaS「TOHOKU MaaS」(トウホクマース)を展開すると発表した。
「TOHOKU MaaS」は、今年2月に1カ月間にわたる実証実験を行った。JRグループらが行う大型観光キャンペーンである東北DCの時期に合わせ、来年4月の本格的なサービス提供をめざす。

実証は仙台エリアを中心としたが、今回は東北全県(青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県)が対象となっている(下図参照)。
対象エリア(JR東日本 プレスリリースより)

対象エリア(JR東日本 プレスリリースより)



主な提供サービスは以下の通り。

▼検索

観光スポット情報のご紹介に加えて、スポットを組み合わせた「観光モデルコース」の紹介も行う。また、モデルコースや好きな目的地に応じて自動で移動時間が計算される「旅行プランニングサービス」の提供を行うほか、旅行中の空き時間に利用者の滞在時間や移動時間を考慮した観光施設のレコメンド機能も搭載する予定。

▼予約

期間中、新たな交通手段として予約制の「オンデマンド交通」の運行を計画している。なお、実施エリアおよび運行形態は、許認可が必要なため現在検討中とのこと。また、主要駅で使える「駅レンタカー」も計画中だ。

▼決済

利用シーンに合わせたデジタルチケットの販売も行う。現時点ではフリーパスタイプや定員制高速バスのほか、飲食や観光体験などアクティビティのデジタルチケットも想定している。

また、今回「TOHOKU MaaS」展開エリアを Suica など交通系電子マネーのキャッシュレス化を推進する重点エリアと定め、各エリア内にある観光スポット、宿泊施設、土産物店、飲食店などで Suica 電子マネーが使えるよう関係事業者と協力して取り組みを進める。


■目標は「会員数30,000人」東北でMaaS展開を加速
今回のサービスでは、数値目標として新規会員登録者数 30,000 人、交通デジタルチケットの販売枚数 30,000 枚、アクティビティデジタルチケットの販売枚数 30,000 枚を掲げている。

JR東日本は、東北DC期間に展開するTOHOKU MaaSを通じて得られた知見を基にサービスなどのブラッシュアップを行った後、改めて東北地方でサービスを展開していく方針だ。

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