「新幹鮮魚」新幹線&特急で獲れたてを店頭や自宅へ JR東日本スタートアップら4社協力
2020/10/19(月)
JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)と、水産物や青果の卸・小売を手がける株式会社フーディソン(以下、フーディソン)は、10月23日から新幹線・特急の荷物輸送を活用した鮮魚の宅配と店頭販売を開始する。
また、店舗からの陸路輸送も行い、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)が実施する。
フーディソンは、2017年度のJR東日本スタートアッププログラム※における採択企業で、2019年4月にJR東日本スタートアップと資本業務提携を締結。新しいタイプの鮮魚店「sakana bacca」を品川で開業し、現在は都内6店舗で展開している。2019年6月には新幹線荷物輸送による鮮魚輸送の実証実験を実施。JR東日本が持つ資産とITを活用した新しい水産流通実現に向けて協業を推進している企業だ。また、店舗からの陸路輸送も行い、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)が実施する。
※駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラム。鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取り組みはすでに実用化している。
今回の取り組みにより、新潟県新潟港で朝、競りにかけられた鮮魚と、茨城県大洗港の獲れたての「生しらす」などを品川駅構内の鮮魚店「sakana bacca エキュート品川店」、五反田駅構内の「sakana bacca 五反田」で購入できるようになる。新幹線・特急荷物輸送とフーディソンのプラットフォームを組み合わせることで、鮮度落ちが早く、生で出荷することが難しい海産物を獲れたてのまま首都圏に届けることが可能になる。さらに、金曜日限定・新潟港の商品に限り、事前に「sakana bacca エキュート品川店」店頭で申込を済ました顧客には、CBcloudの配送マッチングプラットフォーム『PickGo』を活用し、当日中に自宅へ配送する。
実験日は、10月23日から11月20日までの毎週火・金曜日を予定している(11月3日は祝日のため休止)。
(写真は前回実施時の写真)
この取り組みには、株式会社ジェイアール東日本物流も協力する。JR東日本グループはこの実験を踏まえ、鉄道会社ならではの新たな荷物輸送サービスを実現したい考えだ。