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JR西日本とソフトバンク、自動運転と隊列走行技術のBRT実証実験開始

2021/9/29(水)

3種類の自動運転車両

西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)とソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)は、自動運転と隊列走行技術を用いたBRT(以下、自動運転・隊列走行BRT)の実証実験を開始する。9月27日付のプレスリリースで明かした。実証実験は、2021年10月から専用テストコースで行う予定だ。
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両社は、「自動運転・隊列走行BRT」の開発プロジェクトを2020年3月に立ち上げた。このプロジェクトの目的は、日本初となる連節バスの自動運転化および自動運転バス車両の隊列走行の実用化だ。まちづくりと連携した持続可能な地域交通としての次世代モビリティサービスの実現を目指し、専用テストコースの設置など実証実験に向けた準備を進めている。

今回、専用テストコースの走行路が完成した。3種類の自動運転車両(連節バス・大型バス・小型バス)を用いて、車種が異なる自動運転車両が合流して隊列走行などを行う実証実験を開始する。テストコースでの実証実験を通して、「自動運転・隊列走行BRT」の技術確立とシステムの標準パッケージ化を目指す。さらに、2020年代半ばをめどに次世代モビリティサービスとして社会実装を進める。

同実証実験の目的は、自動運転・隊列走行に関する車両の技術検証、および自動運転・隊列走行に適した走行環境・地上設備の検討だ。乗降場への正着制御や車両の遠隔コントロールなどの運用面の検討や、さまざまな環境下における比較検証を通じた事業性の検討も行う。

今後は、2021年10月に自動運転に向けた車両の機能試験を開始し、2022年春頃に3種類の自動運転車両を用いた隊列走行の試験を始める。2022年夏頃には、乗降場への正着制御や車両の遠隔コントロールなどの運用面の試験を実施。2023年に専用テストコースでの自動運転・隊列走行(先頭車:ドライバー同乗、後続車:無人運転)に関する技術確立を目指す。

なお、両社は、今後社会実装に向けて、まちづくりと連携した持続可能な地域交通の実現に向けて、次世代モビリティサービスの社会実装を目指すと述べている。

専用テストコース



(出典:JR西日本 Webサイトより)

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