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作業時間約75%削減 鹿島建設ら、AI等による資機材管理システム開発

2023/7/25(火)

現場3Dモデルでの
資機材表示例

鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)は7月19日、AIとドローンを組み合わせた新しい資機材管理システムをAI inside株式会社と共同開発したと発表。国土交通省北陸地方整備局発注の大河津分水路新第二床固改築Ⅰ期工事における資機材管理に適用し、その作業時間を約75%削減(1回あたり約2時間→30分)した。

同システムは、ドローンが空撮した動画からAIが資機材を認識し、その位置を現場3Dモデル上に表示するものだ。2022年度の国土交通省「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト(PRISM)」に採択されている。今回の適用は、その有用性を確認・検証したものだ。

また、同システムでは、ドローンによる空撮動画からAIが資機材の名称と位置を検出し、現場3Dモデル上に見える化することができる。個別の管理を行いたい資機材については、プラカードを使用した識別によって法定点検日等を管理することも可能だ。

さらに、現場3Dモデル上に資機材の位置を可視化することにより、広大な敷地の現場でも資機材の管理を効率的に行うことができる。これにより、活用していない資機材も判別できるため、そのような資機材があれば返却するなど、無駄をなくすことにもつながるという。

なお、鹿島建設は、今後同システムの資機材の検出精度を向上させるとともに、手で持ち運べる小さい資機材の検出率向上に取り組んでいくという。くわえて、今回の工事で構築したAIモデル(資機材学習モデル)を他の現場でも活用できるよう全社への展開も視野に入れているとのことだ。



(出典:鹿島建設 Webサイトより)

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