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KCCS、温冷蔵機能付き自動走行ロボットを活用した移動販売実証実験開始

2022/8/1(月)

京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は、温冷蔵機能を備えた無人自動走行ロボットが商品を運び、移動販売を行うサービスの実証実験を開始する。7月27日付のプレスリリースで明かした。

KCCSは、無人自動走行ロボットの多様な用途での活用可能性調査と、技術検証を行っている。目的は、無人自動走行ロボットを活用し、子どもから高齢者まで、誰もが安心・快適に住み続けられるまちづくりを支援することだ。

これまでには、2021年8月~9月に北海道石狩市、2022年3月に千葉市美浜区の幕張新都心地区で無人自動走行ロボットを活用した配送サービスの実証実験を行っている。



今回の実証実験では、走行実績のある千葉市同エリアで冷蔵機能を備えた無人自動走行ロボットによる移動販売サービスを行う。夏の暑い時期に冷たいドリンクやゼリーなど(イオンスタイル幕張ベイパークから提供)を公園、マンション、高齢者向け住宅などで販売する。公道(車道)を走行する無人自動走行ロボットを活用した移動販売の実証実験は、国内初(KCCS調べ)の取り組みだ。

使用するロボットは、ミニカー(長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下)に準じた大きさであり、最高速度15km/hで走行する。同ロボットは、無人で自動走行するが、走行状況を常時遠隔監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。ロボットの商品積載部は保冷・保温の切り替えが可能だ。

同実証実験は、7月27日~8月10日の10時~18時に実施する。先進的なモビリティサービスの活用を目指し、「幕張新都心モビリティコンソーシアム」を運営する千葉市の支援を受けて実施する。

また、無人自動走行ロボットによる公道(車道)実証のための許可については、関東運輸局から車両の自動走行や近接・遠隔監視での運転操作が可能となるように保安基準緩和認定を受け、千葉県警察から自動走行ロボットの公道(車道)実証実験に関する道路使用許可を取得し、千葉市の協力を得て実施している。

KCCSは、今後も自治体や協力事業者と連携し、各地域のニーズや課題に即したサービスの実証を継続し、無人自動走行ロボットの社会実装に向けた活動に取り組むと述べている。

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