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川崎重工の「移動本能」が踏み込んだ先にある、アフター万博のモビリティ社会とは?【独占インタビュー】

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2026/3/19(木)

川崎重工が大阪・関西万博で実施した「未来の都市」での展示(画像提供:川崎重工)

(画像提供:川崎重工)

2025年に話題をさらったイベントといえば、大阪・関西万博を思い浮かべる人は多いだろう。パビリオンの一つ「未来の都市」で、川崎重工業(以下、川崎重工)は「移動本能」というテーマを掲げ、4足歩行のモビリティ「CORLEO(コルレオ)」と、核となるキャビンを変幻自在に活用する「ALICE SYSTEM(アリスシステム)」の両コンセプトを披露。来場者に今後のモビリティ社会を想起させた。

わずか2年ほどで具体的なコンセプトの立案から展示機の完成までを達成させた舞台裏と、実用化も含めた2050年への道筋を、大阪・関西万博推進課の課長を務める村上敬祐氏に聞いた。

(取材・文/LIGARE編集部 和田翔)

■人類の根源に問いかけるテーマは、どのように誕生したのか?

川崎重工 大阪・関西万博推進課 課長 村上敬祐氏

川崎重工 大阪・関西万博推進課 課長 村上敬祐氏


――大阪・関西万博での「移動本能」というテーマには、どのような意図が込められているのでしょうか?

村上氏:大阪・関西万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を想起させるような、普遍的かつ根源的なメッセージ性について社内で議論するうち、「そもそも、なぜ乗り物は存在するのか?」という議論に発展していきました。そのなかで「人は移動すると幸せを感じる」というアメリカの研究に行き着いたんです。

そこに当社の事業内容などを掛け合わせていった結果、「人類は幸福を得るために本能的に移動を続け、そのために乗り物が生まれ、進化を遂げてきたのではないか」との答えに至りました。それならば、モビリティを通じてその本能を叶える展示をしようと考え、「移動本能」というテーマが誕生しました。
大阪・関西万博「未来の都市」

大阪・関西万博「未来の都市」
(撮影:LIGARE編集部)


――そのテーマを根幹に据え、2つのコンセプトモデルへとつながっていったのですね。

村上氏:はい、移動本能というテーマを表現するために、川崎重工の特長でもある「個人で楽しむモビリティ」「公共交通などのマスを担うモビリティ」の2軸をどう活かすか検討しました。ただ、現在の技術の延長線上で考えすぎてしまうと、既視感のあるものしか生まれません。

反対に、現在の川崎重工には存在しない技術、極端にいえばタイムマシンみたいなコンセプトを世に出しても、子どもたちにもカワサキのファンにも受け入れられないでしょう。そこで、私たちが積み上げてきた歴史と技術を進化させ、さらに未来を感じさせる要素を組み入れていこう、と考えました。
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