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近鉄・福山交通、アーバンライナーを使った貨客混載の当日配送サービス開始

2021/7/5(月)

近畿日本鉄道株式会社(以下、近鉄)と福山通運株式会社(以下、福山通運)は、7月1日より当日配送サービス(福山グリーン便)を開始すると発表した。6月28日付のプレスリリースで明かしている。今回の事業では、大阪難波~近鉄名古屋間で運転する名阪特急「アーバンライナー(next・plus)」を使用する。

福山グリーン便は、午前中に集荷した荷物をその日のうちにお届けする福山通運の輸送サービスだ。これまで、大阪市内など、同一エリア内に限るサービスだったが、今回の事業開始により、エリアをまたぐ大阪市内⇔名古屋市内にも拡充する。

今回の事業は、国土交通大臣より物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定(大手民鉄初)を受けている。この認定は、環境負荷の低減及び、省力化に資する流通業務の総合化及び効率化を図る事業に対し、各種支援が行われる制度だ。

今回の事業により、近鉄は、列車の空スペース(旧車販準備室)を有効利用した運送サービスのため投資を要さず、新たな収益につなげることができる。福山通運は、自動車運送業の担い手不足の解消やCO2排出量の削減という社会的課題を解決する。さらに、同区間の当日配送が安価で提供できることになり、利用者の利便性向上が可能だ。

なお、近鉄と福山通運は、今回の事業により、ユーザーの利便性向上だけでなく、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に一層貢献すると述べている。

輸送フロー図(イメージ)



(出典:近鉄 Webサイトより)

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