神戸市とJR西日本が団地の「駅マエ化」で提携 若年ファミリー層の郊外居住を推進
2024/7/17(水)
神戸市とJR西日本が、郊外団地への若年ファミリー世帯の入居と鉄道利用を促進する「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」を開始。JR西日本の定期券と電動シェアモビリティ「LUUP」の利用クーポンをセットで提供し、団地を”まるごと駅マエ化”する新しい暮らし方を実証実験する。
神戸市と西日本旅客鉄道(JR西日本)は、「『団地まるごと駅マエ化プロジェクト』の事業連携に関する協定」を締結し、郊外団地への若年ファミリー世帯の入居と鉄道利用を促進する取り組みを開始する。「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」は、郊外団地の「駅からちょっと遠い」問題に対処する実証実験。神戸市運営の若年ファミリー向け賃貸住宅「シティハイツ狩口」に入居すると、JR西日本の6ヶ月間有効な「きっかけエリアパス」と電動シェアマイクロモビリティ「LUUP」の利用クーポンが提供される。LUUPは、株式会社Luupが提供する電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービス。住まいと移動をセットにすることで、郊外団地を「まるごと駅マエ化」する新しい暮らし方を提案する。
対象は2024年7月1日から2025年1月1日にシティハイツ狩口に入居する、夫婦の年齢合計80歳以下または未就学児のいる若年ファミリー世帯。狩口台・明石舞子エリアのJR朝霧駅周辺11ヵ所にLUUPポートを設置し、利便性を高める。参加にはシティハイツ狩口への入居と1年以上の居住、定期的なモニタリングへの協力が要件となっている。
神戸市とJR西日本は、この取り組みを通じて郊外団地での若年世帯の暮らしを後押しする考えだ。6月28日には報道機関向け現地説明会も予定されている。