クボタとNVIDIAがパートナーシップを締結 自動運転農機の開発を加速
2020/10/15(木)
株式会社クボタ(以下、クボタ)と、世界有数のAIコンピューティングの技術を持つエヌビディア コーポレーション(以下、NVIDIA)は6日、農業機械の自動運転分野において、戦略的パートナーシップを締結した。自動運転農機の開発を加速し、農業人口減少が続く日本農業の持続への貢献をめざす。
日本国内の農業は高齢化が進み、それに伴う離農が増えている現状だ。一方で、農作業の委託や経営効率化のための農地集積などにより営農規模の拡大が進んでおり、自動運転農機の普及への期待が高まっている。次世代型無人農機の実現には、周囲の状況を正確に把握するセンシング技術など、いわば「目」にあたる機能と、瞬時かつ高度に次の動作を判断する知能化が重要になる。クボタの発表によると、それらを実現するためには「車載型で遅延の無い『エッジAI』での画像認識が欠かせない」という。
これまでにもクボタは、高い計算処理能力を持つGPUとそれを用いたAI開発プラットフォームを提供しているNVIDIAと連携して「エッジAI」の技術を高めてきた。今回の戦略的パートナーシップ締結によって連携を強化し、開発のさらなるスピードアップを図る狙いだ。