熊本駅前にスマートバス停が導入 広告収益で維持可能に
2020/9/17(木)
IoTによるビジネス変革を推進している株式会社YE DIGITALと、西鉄エム・テック株式会社が共同開発したIoT技術を搭載した「スマートバス停」が、熊本駅白川口駅前広場9カ所に採用され、2021年4月から運用開始する。
バス乗降場7カ所におけるスマートバス停は、熊本県内のバス事業者5社(熊本都市バス株式会社、九州産交バス株式会社、産交バス株式会社、熊本電気鉄道株式会社、株式会社熊本バス)が、熊本駅前電停2カ所は熊本市交通局がそれぞれ運用する。なお、広告代理店は、現在バス事業者がJR九州エージェンシー株式会社と協議を進めているとのこと。新たに設置するスマートバス停は、時刻表やバスの位置情報を表示するほか、緊急時には注意報や警報などの表示にも活用する。また、5つのバス事業者の情報が時間順に表示されるのは日本初※だ。
※YE DIGITALの発表による
今回、熊本市では国土交通省の屋外広告物条例ガイドライン改正に伴い、「熊本市屋外広告物条例」を改正。屋外広告物禁止地域内のデジタルサイネージであっても、時刻表等の公益上必要な施設の維持に広告収益を充てる場合は、広告掲出が可能となった。これにより、バス事業者は広告収益の一部をスマートバス停の維持管理に充てることができるようになった。
現在、熊本駅周辺の再開発とともに、熊本駅白川口駅前広場もJRや市電、バスなど公共交通の交通結節点として整備が進められている。機能的で開放的な空間にするため、見やすい案内サインの設置やイベント開催ができるようなスペースを設けるなど、賑わい溢れる場になるよう計画されているのが特徴だ。
YE digitalは、今回の熊本駅白川口駅前広場への採用を皮切りに、地方自治体との官民連携強化を図り、スマートバス停の社会実装を進めていく方針だ。
※1 現在検討中の内容を含むため、今後変更になる可能性あり
「熊本駅白川口駅前広場整備事業」については、熊本市HPに掲載:https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=16798&class_set_id=3&class_id=666