LINE Fukuokaと別府市、まちづくり事業開始 観光のスマート化など実証
2020/2/26(水)
LINE Fukuoka株式会社(以下、LINE Fukuoka)は、2月25日に別府市と「地域協働事業に関する基本合意書」の締結を発表した。同社が福岡で取り組むスマートシティプロジェクトをモデルとし、別府市でも観光と市民生活のスマート化などに取り組む。
今回の合意に基づいて、新たに「別府市観光アカウント」を開設。観光向けサービスの実証実験を行う。具体的には、「別府市観光アカウント」での温泉や観光スポットの検索機能、またその検索が現在位置やエリアを参照して行えるサービスを提供する。さらに、別府市民からの公募によるおすすめ観光ルートを随時追加していく方針だとしている。LINE Fukuokaの発表によると、自治体と協働して観光用LINE公式アカウントを開設するのは初めての取り組みだという。市民への公募は近日開始するとしており、公式アカウントの開設は7月以降となる予定だ。実証実験は2021年の3月末まで実施する。
また、昨年10月に開設済みの「別府市LINE公式アカウント」の機能拡充も行う予定だ。
LINE Fukuoka株式会社は、福岡市と協働し、先端技術を活用したスマートシティ構築を目指すプロジェクト「LINE SMART CITY FOR FUKUOKA」に取り組んでいる。今回の別府市との協働事業でも福岡での事例をモデルにし、「AIやFintechなどの先端技術を活用した、より豊かで便利な未来志向のまちづくり事業」(LINE Fukuoka プレスリリースより)に取り組み、市民サービスと観光満足度の向上や、市職員ら関係者の事務負担軽減を目指すとしている。