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三菱重工、マカオLRT「East Line」向けAGTシステム一式を受注

2024/3/4(月)

三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)は、2月29日、中国マカオ特別行政区政府・公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light Rapid Transit)「East Line」向け全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit)※1システム一式を受注した。
※1 電力駆動により完全自動走行する新交通システムで、ターミナル間および空港周辺施設への移動用として世界各地で利用されている。ゴムタイヤ方式を採用しているため、走行が滑らか、かつ低騒音であるのが特長。(プレスリリースより)

三菱重工業は、信号、通信システム、給電設備、軌道工事、ホームドア、料金機械といったAGTシステム一式を担当する。

本延伸線は、タイパ線(11駅、9.3km)を起点に、マカオ半島東側沖合の新興エリアを地下トンネルで接続し、ボーダーゲートである洪北付近までの全長7.65kmに6駅を設ける予定だ。East Lineの開通により、中国との往来を含めた利用者のさらなる増加や、住宅・商業施設が建設される新興エリアの交通利便性の向上、交通渋滞の緩和などが見込まれる。

旅客向けには、タイパ線およびBarra延伸線に納入済みの車両を活用する。他にも、リチウムイオン式蓄電機器を車載した火災時の消防士緊急出動用車両も納入予定だ。従来のディーゼル型に代えて電動BAVを導入することで、地下トンネル区間が大半を占めるEast Lineの安全性確保と環境負荷軽減に貢献する。

三菱重工グループはCO2を排出しないクリーンな輸送手段であるAGTの納入を通じ、世界各地の経済発展、交通利便性向上といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すと述べている。

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