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三菱重工、LiBの材料であるフッ素水素の製造プラント設計業務受注

2023/9/6(水)

フッ化水素
サプライチェーン

三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)は9月4日、福岡県北九州市の響灘臨海工業団地におけるユーティリティ設備を含むフッ化水素製造プラントの設計業務を受注したと発表。メキシケムジャパン株式会社(以下、メキシケムジャパン)から受注したという。

メキシケムジャパンは、フッ素原料およびフッ素化合物製造事業などを手掛けるグローバル企業メキシケムフロー社(Mexichem Fluor, S.A.de C.V. 以下、Koura)の日本法人だ。

今回計画されているプロジェクトでは、メキシケムジャパンと双日株式会社が共同で、Koura(Orbiaグループ)が保有するメキシコ産蛍石を用いてフッ化水素を生産する。これにより、国内におけるフッ素化合物の安定供給体制の構築を目指す。また、同プロジェクトは、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(第3次公募)」にも採択されている。

フッ化水素を原料とするフッ素化合物は、半導体の製造やリチウムイオン電池の原料として必要不可欠で、医療や電気通信など幅広い産業分野で活用されている。このため、今後国内外での需要拡大が見込まれる素材だ。さらに、フッ素原料の多くは、現状は特定ソースからの輸入に依存している。そういった背景から、同プロジェクトの実現を通じて、国内におけるフッ素サプライチェーンの強靭化、および国内産業の安定成長への貢献が期待されている。

なお、三菱重工グループは、引き続き国内外の化学品製造プラント市場におけるプレゼンスをより一層高める。同時に、時代や社会ニーズに沿った取り組みや製品の提供を通じ、世界の産業の発展と持続可能な社会の実現へと貢献していくと述べている。

(出典:三菱重工 Webサイトより)

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