シンガポールでオンデマンドバスの試験運行 アプリの利用で移動を効率化
2018/12/7(金)
シンガポールの交通関係行政機関である陸上交通庁LTA(以下、LTA)がは12月3日、シンガポールにおける路線バスのオンデマンドサービスの試験展開を近く開始する。LTAは8月に、12月から半年間試験運行することを発表していた。
このオンデマンドサービスでは、スマートフォンのアプリを利用して最寄りのバス停にバスを呼び出し、その時々の需要に合わせてルートが決まる。乗車予約をすると電子乗車券が発行され、現金またはICカードで支払いが可能だ。車両は従来のバスと同じ90人乗りを採用する。サービスでは車両の位置追跡システムを取り入れており、アプリのマップ上でバスがどこにいるのかをリアルタイムで確認することができる。バスの待ち時間を減らし、効率的に移動することができるようになる。
LTAによると、シンガポール西部に位置するジュークーン一帯と、湾岸部のマリーナ地区からダウンタウン地区にかけてのエリアの2箇所で試験運行を開始する。ジュークーンでは朝8:30〜11:30、マリーナエリアでは朝8:30〜11:45まで運行する。この2箇所では従来のバス路線も引き続き運行するが、オンデマンドバスが運行する時間帯は便数を減らす。また、2019年1月4日からは、金・土・祝前日の夜に、中央商業地区から東部ドベック、タンピネス行きのバスをオンデマンド方式で走らせる予定で、エリアを順次拡大していく方針だ。